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平成22年 第12回「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」(松江市)有機栽培・JAS認定部門で特別優秀賞を受賞。(食味90・味度83・計173点) 平成25年、第15回魚沼と第16回北京開催運動中! 無農薬魚沼産コシヒカリ生産農家・理想の稲作技術『CO2削減農法』 http://www.uonumakoshihikari.com/
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東京電力湯沢発電所の水利権問題
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E6%B9%AF%E6%B2%A2%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%81%AE%E6%B0%B4%E5%88%A9%E6%A8%A9%E5%95%8F%E9%A1%8C

2010年10月30日 asahi.com

清津川(十日町市)の水を発電に使った後、魚野川(南魚沼市)へ流す東京電力湯沢発電所(湯沢町)の水利権をめぐって、下流の両市が対立している問題で、十日町市の関口芳史市長と南魚沼市の井口一郎市長は29日までに、清津川へ放流する水を増量することで合意した。

 この問題をめぐっては、来月上旬にも、泉田裕彦知事と両市長による2回目の三者会談が開かれる。この席で3氏は、
(1)魚野川流域の水資源を確保する抜本策に向けて、県と南魚沼市で委員会をつくる
(2)抜本策ができるまでの暫定措置として、清津川への試験放流の増量を検討する。南魚沼地域に支障のない範囲とする――ことについて、協定書に調印する見通しだ。

 現在の試験放流は、清津川の渇水対策のために5年前から実施されている。清津川から最大で毎秒6.121トン取水し、季節によって毎秒0.334~1.078トンを戻すというもの。十日町市内で28日に開かれた「清津川・魚野川流域水環境検討協議会」は、清津川の河川環境に「効果があった」と結論づけた。

 今後はこの数字をベースにして、清津川への増量をさらに検討することになるが、十日町市側が「検討協に提案した毎秒1.68~2.94トンの常時放流をたたき台にしたい」としているのに対し、南魚沼市側は「清津川への放流は、年平均で毎秒1トン未満に収めたい」としている。増量する
数値については、なお曲折が予想される。

 湯沢発電所の水利権は、今年末で期限が切れるが、県による地元意見照会の段階でストップしており、いまだ許可が下りていない。東電は来年
1月1日からの水利権について、現在の試験放流の内容通りに、11月中に国土交通省北陸地方整備局へ申請する。期間は20年間。県と両市の議論の行方によっては、流量の変更はあり得るとしている。
(服部誠一
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全国から観光客が訪れる北海道のファーム富田

ファーム富田
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%AF%8C%E7%94%B0

2010.07.16(Fri)JBプレス舘野健児

ファーム富田(北海道・中富良野町)は現在はラベンダーを中心とした香粧品(香水、オイルなど)の製造業を営んでいるが、以前はラベンダー事業を行っておらず、農業(稲作)を行っていた。

 1903年に創業者である富田徳馬(富田均社長の曾祖父)が北海道中富良野にて稲作を始める。その後、富田忠雄(富田均社長の父)が、農業に希望を見出せず将来を模索していた時期にラベンダーと出合う。58年にラベンダー栽培を始め、ラベンダーオイルの生産を手がけるようになり、生産量も増加の一途をたどっていた。

 しかし、70年代になると、合成香料の急激な技術進歩と貿易の自由化による安価な輸入香料の台頭により、国内のラベンダーオイルの価格が下がり、その後、香料会社がラベンダーオイルの買い上げを中止し、ラベンダー栽培業者のほとんどが姿を消していった。

 ファーム富田は稲作で生計を立てながらも、なんとかラベンダーを栽培し続ける道はないかと模索しながらの経営が続いた。

国鉄のカレンダーに掲載されたラベンダー畑
 その後、転機が訪れる。76年に国鉄(日本国有鉄道)のカレンダーにファーム富田のラベンダー畑が掲載され、話題を呼び、多くの観光客が訪れるようになった。

 しかし、香料作物としてのラベンダー栽培は限界がきていたため、訪れる観光客に対し、匂い袋などの商品を製造し、販売することでラベンダー栽培を継続していくことを考案した。

 その後、香水や石鹸など、商品は多数増え、ラベンダー畑も15ヘクタールになるまで大きくなり、今でもラベンダーの開花時期になると多くの観光客が訪れている。

 ファーム富田はラベンダー関連事業が中心となっているため、ラベンダーの開花時期に業務が集中している。そのため、通常時は正社員30人ほどで運営しているが、繁忙期になるとパート、アルバイトを100人ほど雇うことで、業務量のバラツキを調整している。

 上記記述からも分かる通り、経営者の思いはラベンダー栽培を継続したいこと、綺麗なラベンダー畑を多くの人に見てもらいたいことであり、すべてはその思いから成り立っている。

 事実、ラベンダー畑の観覧に際し、観光客から料金を一切取らず(駐車場代も取っていない)、より多くの観光客に来てもらうような施策を採っている。

また、栽培するだけでは成り立たないので、ラベンダー製品を販売することで、ラベンダー畑の栽培・管理費用を捻出している。

社員への権限移譲でモチベーションアップ
 権限委譲が進んでいることが、社員のモチベーションを高める要因となっている。

 ラベンダー関連商品を製造販売しているが、ラベンダー畑内に10店舗ほどを設置し、販売している。

 大店舗にするのではなく、店舗をそれぞれ小さくすることで、多くの社員が店舗管理に携われる仕組みとなっており、その責務の大きさから、モチベーションが高い社員が多い要因となっている。

 1店舗にいる正社員は1~2名で、他の店員は全てアルバイトで形成されている。店舗管理の仕事には、在庫管理から商品発注、売上や利益などの管理、アルバイトのシフト管理などがある。一社員でありながら、一店舗の店長としての働きが求められる。

 また、ラベンダー栽培に従事する社員は、数名がラベンダー栽培だけでなく、商品の企画や製造にも携わるようになっており、こちらも一社員に求められる仕事の責任は大きい。

 さらに言うと、モチベーションが高い一番の要因は、入社理由がはっきりしていることだと感じられる。社員の大半はラベンダー畑に魅了されて入社する人が多い。そのため、そもそも入社直後からモチベーションの高い社員が多い。

 また、自分たちで栽培したラベンダー畑を見に来てくれた観光客が喜んでいる姿を目の当たりにすることが社員のやりがいにつながっており、モチベーションにつながっている。

閑散期の事業をつくるのが課題
 業務は全てラベンダーの開花時期が中心となっている。一方、閑散期は仕事量も少ないため、モチベーションが低い傾向にある。

 繁忙期はほとんど休みがないが、閑散期(12~3月)になると月の半分くらい休む社員がいる(会社で休むように推進している)。会社としては今後閑散期にできる事業を考え、通期で安定した収益構造となる方法を模索しているところである。

【企業概要】
会社名:ファーム富田
所在地:北海道空知郡中富良野町基線北15号
代表者:富田 均
創業年:1903年
業種:ラベンダーを中心とした花・ハーブの栽培、加工、販売
従業員:30名(夏季パート・アルバイト110名)
売上高:9億円

第12回 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会
http://www.syokumikanteisi.gr.jp/konkuru7.htm


日時:平成22年11月20日 (コンクール1日目)13:00~16:20

会場:くにびきメッセ 2F 国際会議場


過去12回に及ぶコンクール開催の中で、特にその成績が優秀で
ダイヤモンド褒章を受章され、名稲会に選ばれました6名による
講演会&意見交換会が、たくさんのご要望を受け、ついに実現。

全国の有名生産者の中でも草分け的存在の方から、若手のホープまで。
テレビ・雑誌・新聞 等のメディアにも取り上げられること多数の方々です。

その農業に対する姿勢や、安全・美味しい米作りが評価を受け、現在、流通している市場価格でも、それぞれトップレベルを誇る生産者の方々が一堂に会する、講演会は全国でも初めての試みです。

日本が誇る良食味米作りに取り組み、新たな道を開拓し続ける、一流生産者の
情熱を感じながら、理念・取り組みそして、これからの農業について講演をお聞き頂き、意見を交換してみませんか?

12年の長きにわたり、優秀な生産者を見出してきた、米・食味分析鑑定コンクールだからこそ開催出来る、特別な講演会です。
島根会場は少し遠い・・とおっしゃられる皆様も、この機会に是非足をお運び頂き、これからの農業にお役立て下さい!

ご来場をお待ち申し上げます。



<講師紹介>

*石井 稔<宮城県登米市> 2006年ダイヤモンド褒賞受賞
(2002年・2003年・2004年 総合部門金賞)

1俵10万円の米作りや、安全で美味しく健康になるお米作りを掲げた
「良食味栽培技術十箇条」に取り組み、高い食味はもちろんその品質に、根強いファンを持つ生産者。
27年以上に渡る無農薬栽培の実績を持ち、美味しい米づくりの先駆け的存在。


*桑原 健太郎〈新潟県中魚沼郡〉 2006年ダイヤモンド褒賞受賞
(2001年・2003年・2004年・2005年 総合部門金賞)

日本が誇る米どころ、魚沼にて米作りに取り組む。日本一の豪雪地、津南町にて、ミネラルの豊富な清水と、夏から秋にかけての寒暖の差によって、魚沼産コシヒカリのブランド名に恥じる事の無い、良食味な米を作り続けている。


*武藤 傳太郎〈山梨県富士吉田市〉 2006年ダイヤモンド褒賞受賞
(2001年・2003年・2004年・2005年 総合部門金賞)

35年前から無農薬・無化学肥料栽培に取り組み、自然と調和した農業を実現させるために、肥えた土づくりの研究に取り組む。結果、自然の摂理にあった山の土に近いものに答えを見出し、安全で良食味な米作りを確立。受賞によりミルキークィーンを広めるきっかけを作る。


*遠藤 五一〈山形県置賜郡〉 2007年ダイヤモンド褒賞受賞
(2003年 品種部門金賞 2004年・2005年・2006年 総合部門金賞)

山形県の東南部に位置した高畠町で、上和田有機米生産組合販売部長を務める傍ら、JAS・特栽を作付け。そのお米の品質はもとより、豊かな郷土愛と情熱的な行動力に基づく、地域環境・保全・生消提携による流通を探求し、自立した農業を求める姿勢に多くの共感と尊敬を集めている。


* 古川 勝幸〈福島県郡山市〉 2009年ダイヤモンド褒賞受賞
2004年・2005年・2006年・2007年・2008年 総合部門金賞)

「安全・安心・美味しい」は当たり前。をモットーに、環境へ強くこだわりを持ち、沢ガニや微生物、昆虫などが多く住める田んぼ作りに取り組む。人間も植物も同じという観点に立って、人が使うのと同じ漢方薬を配合した漢方未来農法によって、無農薬無化学肥料を実践。


*笠原 勝彦〈新潟県南魚沼市〉 2007年ダイヤモンド褒賞受賞
(2005年 品種部門金賞 2006年・2007年・2008年 総合部門金賞)

名稲会最年少。魚沼にあって、JAS有機への取り組みや、他産地のお米からも学び、吸収する、新しい取り組みに挑戦。地域の先進的農家となる事、安全安心でとびきり美味しいお米を作りお米ファンを増やす事などを目標に、名稲会の会員となってもさらなる躍進を目指し、現在も食味のさらなる向上を目指す。

アミタホールディングス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%82%BF


経済的豊かさから社会的豊かさへ~アミタホールディングス熊野英介氏!

2010.08.30(Mon)JBプレス 前田せいめい

500ミリリットル入りのビン牛乳が630円。1000ミリリットル紙パックの「加工乳」を見慣れた目には、とんでもなく高級品に映る。だがこれがよく売れる。

 デパートの売り場に並べられればたちまち完売、牛乳好きを自任する人たちのブログには、その味わいに驚き喜ぶ言葉が並ぶ。

 高級リゾート施設として知られる星野リゾート「星のや 京都」では2009年12月の開業に先立ち、施設内で提供する指定銘柄という重要なポジションにデビューしてまだ間もない時期にあったこの牛乳を採用した。


 周年放牧は九州、沖縄など暖地での実施が多いが、冬季に積雪がある地域での実施も研究されている。ただし、乳牛(酪農)に関しては牧草地に適した平坦な土地での実施が主要となっており、冷涼な地域の、しかも森林で行う例は珍しい。

 意識的な酪農家が長年の経験と研究をもとに「高くても売れる」「良質な」牛乳づくりを志してのことかと思いきや、森林ノ牧場は2007年12月に京丹後(京都府)、2009年7月に那須(栃木県)でオープンしたばかり。

 さらに、牧場を運営するアミタは資源リサイクルをコアとする環境ビジネスの会社であり、環境に関わる事業に取り組む中で牧場経営が浮上してきたという異業種からの新規参入組である。

 「持続可能社会の実現」をミッションとするアミタの事業の中で、森林酪農はどのように位置づけられるのか。アミタホールディングスの熊野英介会長に話を聞いた。(聞き手は川嶋諭JBpress編集長)

「森林ノ牧場 那須」取材記事「森と牛と人の循環『森林ノ牧場』~『森林ノ牛乳』が生まれるところで牛に舐められる」も併せてお読みください

経済性だけでは豊かさは手に入らない!

 熊野会長 わたしたちの会社は、まだ「エコロジー」ということばが一般化していない30年前から再資源化の事業を続けているわけなんですが、最近ようやく、お宅の会社は面白いことをやっているね、と言われるようになってきたんですね。

 世の中でそろそろ、経済性優位で幸せになってないでしょ、というアラームが鳴っていると思うんですよ。次なる社会のニーズというものが求められている。

 経済性優位じゃなくなったらなんだと言ったら、昔はどういう物を所有するかが豊かさのポイントでしたけど、それが例えば「豊かな時間」をどう所有するかという市場になってきたんですよね。

横軸に「豊かな時間」「貧しい時間」、縦軸に「高い時間」「安い時間」を置くと、これからの市場は「安くて豊かな時間」なんですね。

 さらに「時間」をキーワードとした時に、時間の連続性が人生になるじゃないですか。「幸せな人生」というのは「幸せな時間の連続性」ですよね。

 これからは幸せな時間、豊かな時間をどう手に入れるかが人生の大きな興味になってきますし、ここにどう商品供給するかということが企業の課題になってくると思うんです。

 例えばわれわれの「森林ノ牛乳」なんかは「安くて豊かな時間」という市場を狙った商品なんです。家族4人で豊かな時間を過ごしましょうといった時に、ショートケーキ4つだと1200円以上しますけど「森林ノ牛乳」なら600円で済む。つまり「牛乳」としてではなく「スイーツ」の市場を狙った商品なんですね。これは売れ続けてる。

――「時間」をキーワードにマーケットを4つの象限に分ける考え方は面白いですね(動画をご覧ください)。確かにかつては「狭いながらも楽しい我が家」と歌われたように、それほど裕福でなくても家庭があって家族があるということ自体が幸せの象徴だったように思います。それがいまは、そうではなくなっている・・・

熊野会長 物質的には豊かにはなっているんですよ。経済性を伴えば家は買えるし病気になってもいい医療は受けられるし子どもをいい学校へやることもできるわけですから。ただ結局、それだけでは心は豊かになれていない、幸せになれないんだということにも気がついてきている。

 人がどういう時に幸せを感じるかというと、自分一人しかいなかったらそういうことは思わないじゃないですか。だれかほかの人とつながっている中で初めて幸せということが実感できるんだと思うんですね。結局、そういう人と人の関係性が薄れてきてるんだと思うんですよ。その薄れてしまったいろんな関係性をもういっぺんつなぎ直す、豊かな関係性をつくり直さないかんのやないか、と。

――「豊かな関係性のコミュニティー」ができると、家庭のあり方も含めて具体的にどのように変わっていくんでしょうか。

熊野会長 例えば家庭を持った時の「ローン」「医療費」「教育費」というコストについて、それがどう変わっていくかということで説明すると・・・

豊かなコミュニティーがコストを投資に変える!

まず、そういうコミュニティーができたら、そういう町だったら住みたいという訴求力を生みますね。そうすると家はローンをいつ払い終えるかという償却年数を考えるよりも、子どもたちが大きくなって家を売るといった時への投資効果が上がりますよね。

 人間関係のいい所に住めば精神的にも健康になるし、なおかつ健康な食べ物を食べればからだも健康になって医療費も下がる。

 あとは教育ですが、なぜ教育が必要なのかというと、知識があれば科学からよい影響を受けられるし、社会によい影響を与えられるというのがそもそもあって、それが工業社会になった時に知識が経済性を帯びて、知識をためれば食っていけるんだということになったわけです。

 でもそれが薄々、知識だけでは社会によい影響を与えられんねということが分かってきたので、アーチストであるとか、一流大学を出ながら芸人になったりして社会との関係や自らの表現の手段を模索する若いひとたちも出てきた。

 けれども、そういった表現活動で与えられる影響力というものは一過性だねということにも気がついてきた。

じゃあ、継続的に影響力を与えられる術は何か、知識でも表現でもなければ何か、ということになった時に、いまは社会性の事業といったものに人々の関心が向いてきてるんだと思うんです。

 社会性ということになったら、専門性とか表現を掛け算しながら構築して運営していかないと、つまりマネジメント能力と人間力がないとダメですと。

 マネジメント能力をつける人間関係とか人間力はどこで学べますか、ということになったら、豊かなコミュニティーで学べますよね、そこでは教育費は要りませんよね、となると、そうしたコミュニティーをつくることは教育の面でも「安い投資」になるわけですね。

 ただ、そこの領域はいまは先行投資できるほどには確実性が分かっていなくて、そこのニーズを可視化すれば10年先への投資ができるはずなので、その仮説をいまは丁寧に検証している段階なんですけどね。

――「森林酪農」もその検証の1つですか。

熊野会長 「森林酪農」はわれわれのシンボル的な事業であるんですが、放置された森林は生態系にも悪影響を与えていると。放置されてバランスを崩した生態系のシステムを正規に戻すために酪農という手法を使っているわけです。

 だから目的としては、生態系の健全化のために酪農という技術を使っているということなんですね。

 その結果は、対比してもらうと面白いんですよ。放置された森と牛が入った森ではまったく違いますし。自然のままにしておけばいいんではなくて、人の監視がなくなれば自然もバランスを崩すんだということが、比べてもらうことでよく分かりますから。

――ありがとうございました。ぜひ現地を取材させてください。

来るべきポスト工業化社会の一つのかたち!

 「森林ノ牧場 那須」の櫛田豊久さん(循環社会センター那須ラボ ラボ長代理)は、森林酪農はアミタの根底にあるポスト工業化のビジネスモデルを具現化したものだと言う。

 大量生産大量消費を追い求める中で効率化され分断された様々な関係性をつなぎ直し、あるいは見失われた価値を再発見するための一つのモデルなのだと言う。

京丹後市にはアミタが指定管理者として市から運営を委託されているバイオガス施設がある。そこでは食品残渣から発生するメタンガスを燃料とし、その後に残った副産物から肥料が作られる。その肥料は地域の農場で利用され、生産された農作物は食品として消費されてその残渣が再び燃料になる。

 あるいは稲藁など食品にならない農廃棄物は冬場の飼料として牛に与えられて牛乳に生まれ変わり、牛たちの活動は森林を再生させて木材、燃料、キノコ栽培の原木などを生み出す。


アミタではこうした持続可能な循環型社会をポスト工業化社会のあるべき一つの姿とし、森林酪農もそのサイクルの中の欠くべからざる要素として位置づけているようだ。

 本来農業とは、そうした大きな循環の中で営まれてきたものではなかったか。生産者と消費者のつながりが分断されて経済性のみが関心事となるにしたがって、双方の関係性だけでなくその循環さえも断ち切られてしまったのではないか。

 近年の「生産者の顔が見える」農産物のブームは「食の安全」もさることながら、そうした「生産者と消費者」のつながりが「生産者対消費者」という二項対立の関係あるいは生産物の流れとして「生産者→消費者」という一方向だけで見られがちな社会への反省もこめられているのではないか。

 資源リサイクルを行ってきた企業が森林酪農を手がけることの意味も、どうやらこのあたりにありそうだ。

 熊野会長の言葉を借りるなら、「経済性優位社会から社会性優位社会へのシフト」が、いま起こりつつある。

ゆめぴりか
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%86%E3%82%81%E3%81%B4%E3%82%8A%E3%81%8B

毎日新聞 10月15日(金)13時18分配信

北海道最高のブランド米として開発された新品種「ゆめぴりか」が北海道で発売された。「コシヒカリに匹敵する」「もう抜いているのでは」とまで騒がれる新星は11月には全国で本格デビューする。その実力は?【宮田哲、鈴木勝一】

 ◇粘りと軟らかさ両立

 「夢」とアイヌ語の「美しい」(ピリカ)を合わせた名の「ゆめぴりか」。札幌市豊平区の大型スーパー「ビッグハウスエクストラ」では、新米5キロを2280円(税込み)と、新潟産コシヒカリより90円高い強気の価格設定で発売した。15日午前10時の開店と同時に訪れた同区の主婦(67)は「初めて食べるからどんな味か楽しみ」と笑顔、5キロ入りの袋を二つ買った。

 東京都目黒区で米穀店「スズノブ」を営む西島豊造さんは、ゆめぴりかを絶賛する。「粘りと軟らかさ、甘み、外観のバランスがいい。口の中で一粒一粒が感じられる『米粒感』も魅力」。西島さんは、日本米穀小売商業組合連合会認定の米の目利き「五ツ星お米マイスター」。「既に注文がある。東北などの大産地を脅かす米だ」

 品種を伏せて試食する試験では、ブランド米に勝つ結果が出た。北海道大の川村周三准教授(食品加工学)が昨春、東京、札幌で試食者約300人ずつで実施。新潟県魚沼産コシヒカリなど6品種7点の中で、ゆめぴりかは総合評価(おいしさ)で両地点でトップだった。「品種としてのおいしさは既にコシヒカリを超えているのでは」と川村准教授。

 米の収穫量では新潟とトップを争う北海道だが、胸を張れるブランド米を持つことは長年の悲願だった。米のうまさの大半は粘りと軟らかさで決まる。粘りは、でんぷんの一種「アミロース」が少ないほど強くなる。夏に涼しいとアミロースは多くなり、かつての北海道産米にコシヒカリのような粘りはなかった。軟らかさはたんぱく質含有率で決まり、低いほど軟らかい。

 ゆめぴりかを開発した道立上川農業試験場(比布町)の菊地治己場長は「30年前は減反の強化で北海道米は『やっかいどう米』と言われ、コシヒカリなどを目標にずっと研究してきた」。同試験場がアミロース値の低い米を選び品種改良した成果がゆめぴりか。コシヒカリ並みの低アミロース値を実現した。

 昨年から本格的に作付けされたが、デビューはつまずいた。天候不順で収量は予定より少ない1万1000トン。しかもホクレン農業協同組合連合会が設定した暫定品質基準(たんぱく質含有率6・8%以下)に満たないコメが多く、出荷は1000トンに。全国デビューは今年に持ち越された。

 今年は作付面積が増え、見込まれる収穫は2万3000トン。猛暑の影響で再びたんぱく質含有率が高くなったが、アミロース値は著しく低く、食味試験の結果も良好。ホクレンは「おいしい米になった」と判断し、品質基準を「たんぱく質含有率7・9%以下」に緩和、昨年の14倍の1万4000トンをゆめぴりか名で出荷する予定だ。道外販売分は4000トンで、店頭には11月以降並ぶ見通し。

 気になる小売価格は、各米穀店の判断によるが、スズノブでは、産地指定で減農薬などの特別栽培米を5キロ3500円で予約受け付けしている。新潟県産コシヒカリは同3400円でほぼ同じ。西島さんは「通常栽培でも同3000円の価値はある」とみる。

 魚沼産コシヒカリの本場「JAしおざわ」(新潟県南魚沼市)の種村正照組合長は「北海道も頑張っているなと思いました。各地でおいしいコメができるのはいいこと。私たちには『日本一』のプライドがある。他産地に負けないよう頑張ります」と話している。

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魚沼コシヒカリ.com
年齢:
70
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男性
誕生日:
1954/01/01
職業:
農業
趣味:
スキー・読書・インターネット
自己紹介:
私は、魚沼産コシヒカリを水口の水が飲める最高の稲作最適環境条件で栽培をしています。経営方針は「魚沼産の生産農家直販(通販)サイト」No1を目指す、CO2を削減した高品質適正価格でのご提供です。
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魚沼コシヒカリ理想の稲作技術『CO2削減農法研究会』(勉強会)の設立計画!
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