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http://www.suzakanews.co.jp/news/contents/event/event.php?id=1642
須坂園芸高農業経済科流通経済コースは、水稲の研究栽培で、ケイ酸質肥料を多く用いたことが主要因で収量が大幅に増えたと考えられる結果を得た。
ケイ酸はガラスの成分で、稲の葉や茎を硬くし、光合成効率を高めて生育を促進するとみられる。昨年、10アール当たりの玄米の収量が、これまでの日本最高1,052㎏を超える1,145㎏あった。ことしもこれまでの生育状況から昨年並みの収量が期待できそうという。
中島寿夫教諭によると稲の収量を増やす方法としては窒素肥料を多く施すのが一般的という。ただ、大きく成長すると稲が倒れやすくなり、多収量につながりにくい点が課題となっている。一方で、ケイ酸質肥料は補助的なものと考えられ、これまであまり注目されていなかったという。
10アール当たり窒素成分を6㎏施すのが一般的で、これだと玄米で平均500~600㎏の収量になるという。
同コースでは塩川町の同校実習田で「キヌヒカリ」を使って研究栽培し、昨年はケイ酸成分を10㌃当たり25㌔施した。窒素成分は①0㎏②8㎏③14㎏に分けて施し、生育や収量を調査した。
その結果、玄米の収量は10アール当たり①が853㎏(穂部乾物重1,000㎏)②は1,115㎏(同1,340㎏)③は1,145㎏(同1,380㎏)となった。昨年の北信地方の作況指数は97だった。県農業試験場の水田(八重森町)で栽培しているキヌヒカリの平均収量(平成15年~21年のうち収量最高、最低年を除く5年の平均値)は10アール当たり680㎏となっている。
1㎡当たりの総もみ数は通常の倍以上の約4万~6万粒で、稲穂に付いたもみのうち中身が充実したもみの割合を示す登熟歩合は86~92%と高い値だった。草丈はいずれも100㎝以上あり、1㎡の穂数は①が440本②は571本③は607本だった。県農業試験場の平均穂数(同)は1㎡439本となっている。
同コースでは注目すべき点として草型をあげている。ケイ酸の濃度が高いため、生育全期間を通じて直立型で収穫期でも垂れ葉が少なく、稲も丈夫で倒れにくかった。このため通常に比べて陰が少なく、日光の当たる面積が増えて光合成効率が高まり、稲の生育を促進したと推測する。
中島教諭は「ケイ酸で茎葉が硬くなることは報告されているが、施用量や直立葉化についてまでは研究されていない。大量に投与するという概念がなかったのでは。我々が思っている以上に稲はケイ酸を必要としている可能性が高い」と話している。
東京電力湯沢発電所の水利権更新をめぐる問題で「発電のため清津川から取った水を魚野川に流すという現在の仕組みを見直す抜本策を検討する」ことで泉田裕彦知事と十日町市の関口芳史市長、南魚沼市の井口一郎市長が28日に合意した。両市の関係者は知事の決断を評価する一方、「いつ動き出すのか」「実現性はあるのか」など疑問視する声も上がった。
魚野川「減量なら農業に影響」
旧中里村長として東電に水利権の放棄を要請したことがある十日町市の山本茂穂(79)は「一歩前進だが、県にはもっと早く動いてほしかった。清津川の水は清津川に流れるべきで、どのように実現するのか注目したい」と期待する。
中魚沼漁協(同市)の長谷川克一組合長は「根本的解決に向けて県が動き出した点は評価できる」とした上で、「アユ漁が盛んな夏場に清津川への流量増加を求めているが、具体策は見えてこない」と、要求が実現しない不満を口にした。
同市の住民団体「清津川を守る会」事務局の藤ノ木信子さん(53)は「水の流れを見直す検討を知事が打ち出した点は評価できる。ただ、いつ抜本策が動き出すか分からないので流量の増加は今後も求めていく」と話した。
一方、農業用水を魚野川の水に頼る南魚沼市では、「仕組みを根本的に見直さないうちは、毎回いさかいが起きる。解決への一歩だか、今の魚野川の流量が確保できるならば、という大前提がある」(井口一郎市長)と強調する。
南魚沼土地改良区の原田勝重理事長は「現在の水の量でぎりぎりやり繰りしている状態。これ以上の減量はない」として「ダムでも造らないと解決にはならないだろうが。国の方針に逆行する上、発電所の問題もある」と実現性を疑問視する。
南魚沼市の農業、宮田隆雄さん(62)は。「後継者も少ない中、水がこれ以上減ると稲作をやめる人も出てくる」と不安がる。抜本策については「将来的にダムは必要。山が深いから水をためられるし、大きいのを造ってほしい」と訴える。
新潟日報
東京電力湯沢発電所の水利権更新をめぐり清津川の流量増量を求める十日町市と、魚野川への放流を現状通り行うよう求める南魚沼市の意見が割れている問題で、泉田裕彦知事と十日町市の関口芳史市長、南魚沼市の井口一郎市長による3者会談が28日、県庁で行われた。発電のため清津川から取水し、魚野川へ放流する現在の水の流れを見直す抜本的な解決策を検討することで一致した。
環境への影響などを調べるため専門家による委員会を設置し、魚野川の流量が減った場合の対策なども検討する方向。今回の初のトップ会談で90年近く続いてきた両河川をめぐる水問題が前進する可能性が出てきた。ただ、土地改良区など地元関係団体の同意や東電の理解が必要な上、財源や技術的な問題もあり、どこまで見直しが進むかは不透明だ。
泉田知事は会談後、報道陣に対し「専門家の知見を入れてあらゆる可能性を排除せずに検討する。選択肢は多ければ多いほどいい」と述べ、清津川から分水の減量や中止、ダムなど整備なども選択肢に検討を進める考えを示した。今後、清津川の取水量が見直されれば流量は増加する一方、農業など営む南魚沼市では流量が減ることになる。これまで同市は魚野川の流量が減少した場合、ダムやため池などを整備して流量を確保しる対策が必要だとしてきた。
井口市長は「清津川の水を利用していくことで後に同様な問題が起きないとも限らない。できれば魚野川の流域の中で水量を満たせる方法がみいだせれば一番いい」と語った。
関口市長は「抜本的対策を体制ができたことは解決への大きな一歩」と評価した。
こうした抜本的対応とは別に、12月末に期限を迎える水利権更新について、泉田知事は会談後、来月末をめどに地元の意見の取りまとめを目指す意向を明らかにした。来年からの新たな水利権更新申請についても期限が11月末のため、今後対応が協議される見通し。
*実現性に疑問の声も!
今回の分水の抜本的な見直し方針は清津川の流量増量を求める十日町市と、魚野川の流量減少をダムなどの施設で補うことを求める南魚沼市のどちらの主張も全面的に取り入れた形となった。両市は高く評価するが、現時点では実現性を疑問視する声は少なくない。県幹部の1人は「全くの想定外。寝耳に水だ」と戸惑いを隠さなかった。国の関係者からは「従来のルールを超えた話。公共事業削減の流れの中で、予算を含め本当に実現できるか」との声も上がった。
東京電力湯沢発電所は清津川から最大毎秒6.121トンを分水して発電している。ダムやため池などによって魚野川流域での流量確保対策を行うにしても、分水量をどれだけ減らすかによって対策や施設の規模はかわってくる。
5年間実施した試験放流との整合性の問題もあり、県土木部職員は「最適の答えのない流量をこの先、どう決めていくのか」と頭を抱えた。
分水を頼りに農業や基盤整備をすすめてきた土地改良にも影響が出る可能性があるが、減水部分をどう補うのかなど対策ははっきりしていない。県農地部は「土地改良事業は地元の意向と申請でうごくものだ。今後どう進むか分からないが、できることをやるしかない」と語る。
今後の水利権更新や発電への影響について、国土交通省北陸整備局は「詳細が分からず何とも言えない」、東電信濃川電力所は「会談の内容について正式な話を聞いていないのでコメントできない」としている。
新潟日報 9/29
地元選出議員の動きは?
民主党県連を通じ、国に要望して国営事業で取り組む必要がある!
農林水産副大臣は、6区選出の筒井信隆衆議院議員である!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%92%E4%BA%95%E4%BF%A1%E9%9A%86
清津川(十日町市)の水を発電に使った後、魚野川(南魚沼市)へ流す東京電力の湯沢発電所(湯沢町)の水利権をめぐり、下流の十日町市と南魚沼市の意見が対立している問題で、泉田裕彦知事は28日、関口芳史・十日町市長、井口一郎・南魚沼市長との三者会談を開く。3年前に東電による水の目的外使用が発覚後、清津川の水量確保を求める十日町市側の不満が噴出。現状維持を求める南魚沼市との溝は埋まらず、知事が調整に乗り出す異例の事態となった。
(大内奏、服部誠一)
◇
三者が話し合うのは、東電の2006年1月~10年末の水利権だ。清津川から取る水の量と清津川に流す量を決め、国は既に「妥当」と判断している。
県は何らかの見解を示さなければならず、仮に県が十日町市側を支持しても、国は東電の申請のまま許可できる。だが、11年以降の水利権申請にも尾を引くため、両市とも重視している。
湯沢発電所は1923年に稼働した。清津川の水を毎秒6・121トン引き込んで発電に使い、魚野川に流している。東電によると、生み出された電気のほとんどは首都圏に送られるという。
だが両市にとって河川の水量は生活にかかわる問題だ。清津川の水は下流の中里地域などで農業用水として使われる。日本三大渓谷にも数えられる清津峡では、水の流れが景観を左右する。一方、魚野川の水は下流の塩沢地域などで農業用水に役立てられる。流雪溝にも使われ、アユ漁も盛んだ。05年7月からは、渇水に悩む十日町市側からの求めで、一定の水量を清津川に流す試験放流も始まった。
こうした中、07年5月に東電の不正が発覚した。国交省が06年以降の水利権を許可する直前、発電用水の一部が湯沢町の灌漑(かんがい)用水に使われていることが明らかになった。十日町市側は、発電と異なる目的で水が使われていたことに反発し、対立姿勢が強まった。
県は、東電の11年以降の水利権の申請期限とされる11月までに、両市の意見を調整したいとしている。だが、担当者は「十日町市の心情はわかりやすいし、南魚沼市の論理もわかる。(河川の水量は)どちらかが増えればどちらかは減るので調整が難しい」と解決策を見いだせずにいる。
*清津川・魚野川 両流域住民の生活!
2010年09月28日 asahicom
発電のため取水された清津川の水が、魚野川に放流される――。1923(大正12)年から続くいびつな水利用の中、流域住民たちは生活を成り立たせてきた。(服部誠一)
◇
■【十日町】伏流水枯れ沢の水頼り
日本三大渓谷の入り口にたたずむ十日町市小出地区の清津峡温泉。その町内会7世帯には水道が敷かれていない。1・5キロ先の山中で、渓流水をタンクにため、パイプを通した自前の「水道」を家庭ごとにつないでいる。
藤ノ木信子さん(53)は28年前、明治期から続く土産店に嫁いだ。かつては、清津川の伏流水がこんこんとわいていたと地元の話を聞いた。上流部の発電所開発の影響もあってか、伏流水は枯渇し、沢の水が頼りになっていた。
大雨が降れば水が濁る生活は当たり前だ。4年前に近くで土砂崩れがあり、蛇口をひねると泥が出た。店先でラムネを冷やす出しっぱなしの水を見て、お客が「水がたくさんあっていいね」と言う。とんでもない。水が濁ったらすぐ分かるように、バロメーター代わりにしているだけなのだ。冷蔵庫にはいつも、非常用の水10リットルほどのポリタンクが入っている。保健所の検査費用や、渓流水に混ぜる塩素代も家計にのしかかる。
清津川を守るための運動を続けている。東京電力が清津川に試験放流をしたこの5年間、川の様子を毎朝撮影したが、「自然や私たちの暮らしが良くなったという実感はない」。3年前、東電が施設点検のために取水を一時停止したとき、エメラルドグリーンをした清津川本来の姿が戻った。あの景色をもう一度見たいと願っている。
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■【南魚沼】農業用水届く保証なく
コシヒカリの刈り入れが本格化する南魚沼市。全約115世帯の8割が農業に就く九日町地区は、1本の農業用水路(長さ約16キロ、幅約1・2~5メートル)の末端にあり、十分な水が届かない不安を長年抱えている。
この用水路は昭和21年から30年代にかけ、清津川からの導水を前提に農林省(当時)がつくった。約740ヘクタールを流域とした開田事業だった。
魚野川からの取水口は上流の1カ所で、土地の傾斜で水を流す。途中、パイプライン経由で水を枝分かれさせる仕組みだ。用水路の傾斜や幅が一定していなかったり、ゴミが引っかかったりし、九日町地区まで水が確実に届く保証はない。同地区でコメ作りを続けて40年以上になる山口将治さん(74)は、農家同士が水の奪い合いをする現場に、これまで何度も立ち会った。地元の土地改良区は16キロを3区間に分け、区間ごとに時間を区切って担当者が分水するといった「水番人」制度をつくり、山口さんは13年前からその責任者に就いている。
8月の猛暑は深刻だった。ため池や7月の長雨で山からの渓流水があったことでしのげたが、山口さんは「今年よりひどい日照りになると、1地区の給水は3日おきになる」という。
清津川からの放流が前提となるコメ作りだが、山口さんはこうも言う。「水の手当ては国が責任を取る話。水の奪い合いという地域のエゴだけでは、何も生まれない」
http://jp.sanyo.com/gopan/event/shinmaiweek.html |
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http://www.uonumakoshihikari.com/
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