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アミタホールディングス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%82%BF


経済的豊かさから社会的豊かさへ~アミタホールディングス熊野英介氏!

2010.08.30(Mon)JBプレス 前田せいめい

500ミリリットル入りのビン牛乳が630円。1000ミリリットル紙パックの「加工乳」を見慣れた目には、とんでもなく高級品に映る。だがこれがよく売れる。

 デパートの売り場に並べられればたちまち完売、牛乳好きを自任する人たちのブログには、その味わいに驚き喜ぶ言葉が並ぶ。

 高級リゾート施設として知られる星野リゾート「星のや 京都」では2009年12月の開業に先立ち、施設内で提供する指定銘柄という重要なポジションにデビューしてまだ間もない時期にあったこの牛乳を採用した。


 周年放牧は九州、沖縄など暖地での実施が多いが、冬季に積雪がある地域での実施も研究されている。ただし、乳牛(酪農)に関しては牧草地に適した平坦な土地での実施が主要となっており、冷涼な地域の、しかも森林で行う例は珍しい。

 意識的な酪農家が長年の経験と研究をもとに「高くても売れる」「良質な」牛乳づくりを志してのことかと思いきや、森林ノ牧場は2007年12月に京丹後(京都府)、2009年7月に那須(栃木県)でオープンしたばかり。

 さらに、牧場を運営するアミタは資源リサイクルをコアとする環境ビジネスの会社であり、環境に関わる事業に取り組む中で牧場経営が浮上してきたという異業種からの新規参入組である。

 「持続可能社会の実現」をミッションとするアミタの事業の中で、森林酪農はどのように位置づけられるのか。アミタホールディングスの熊野英介会長に話を聞いた。(聞き手は川嶋諭JBpress編集長)

「森林ノ牧場 那須」取材記事「森と牛と人の循環『森林ノ牧場』~『森林ノ牛乳』が生まれるところで牛に舐められる」も併せてお読みください

経済性だけでは豊かさは手に入らない!

 熊野会長 わたしたちの会社は、まだ「エコロジー」ということばが一般化していない30年前から再資源化の事業を続けているわけなんですが、最近ようやく、お宅の会社は面白いことをやっているね、と言われるようになってきたんですね。

 世の中でそろそろ、経済性優位で幸せになってないでしょ、というアラームが鳴っていると思うんですよ。次なる社会のニーズというものが求められている。

 経済性優位じゃなくなったらなんだと言ったら、昔はどういう物を所有するかが豊かさのポイントでしたけど、それが例えば「豊かな時間」をどう所有するかという市場になってきたんですよね。

横軸に「豊かな時間」「貧しい時間」、縦軸に「高い時間」「安い時間」を置くと、これからの市場は「安くて豊かな時間」なんですね。

 さらに「時間」をキーワードとした時に、時間の連続性が人生になるじゃないですか。「幸せな人生」というのは「幸せな時間の連続性」ですよね。

 これからは幸せな時間、豊かな時間をどう手に入れるかが人生の大きな興味になってきますし、ここにどう商品供給するかということが企業の課題になってくると思うんです。

 例えばわれわれの「森林ノ牛乳」なんかは「安くて豊かな時間」という市場を狙った商品なんです。家族4人で豊かな時間を過ごしましょうといった時に、ショートケーキ4つだと1200円以上しますけど「森林ノ牛乳」なら600円で済む。つまり「牛乳」としてではなく「スイーツ」の市場を狙った商品なんですね。これは売れ続けてる。

――「時間」をキーワードにマーケットを4つの象限に分ける考え方は面白いですね(動画をご覧ください)。確かにかつては「狭いながらも楽しい我が家」と歌われたように、それほど裕福でなくても家庭があって家族があるということ自体が幸せの象徴だったように思います。それがいまは、そうではなくなっている・・・

熊野会長 物質的には豊かにはなっているんですよ。経済性を伴えば家は買えるし病気になってもいい医療は受けられるし子どもをいい学校へやることもできるわけですから。ただ結局、それだけでは心は豊かになれていない、幸せになれないんだということにも気がついてきている。

 人がどういう時に幸せを感じるかというと、自分一人しかいなかったらそういうことは思わないじゃないですか。だれかほかの人とつながっている中で初めて幸せということが実感できるんだと思うんですね。結局、そういう人と人の関係性が薄れてきてるんだと思うんですよ。その薄れてしまったいろんな関係性をもういっぺんつなぎ直す、豊かな関係性をつくり直さないかんのやないか、と。

――「豊かな関係性のコミュニティー」ができると、家庭のあり方も含めて具体的にどのように変わっていくんでしょうか。

熊野会長 例えば家庭を持った時の「ローン」「医療費」「教育費」というコストについて、それがどう変わっていくかということで説明すると・・・

豊かなコミュニティーがコストを投資に変える!

まず、そういうコミュニティーができたら、そういう町だったら住みたいという訴求力を生みますね。そうすると家はローンをいつ払い終えるかという償却年数を考えるよりも、子どもたちが大きくなって家を売るといった時への投資効果が上がりますよね。

 人間関係のいい所に住めば精神的にも健康になるし、なおかつ健康な食べ物を食べればからだも健康になって医療費も下がる。

 あとは教育ですが、なぜ教育が必要なのかというと、知識があれば科学からよい影響を受けられるし、社会によい影響を与えられるというのがそもそもあって、それが工業社会になった時に知識が経済性を帯びて、知識をためれば食っていけるんだということになったわけです。

 でもそれが薄々、知識だけでは社会によい影響を与えられんねということが分かってきたので、アーチストであるとか、一流大学を出ながら芸人になったりして社会との関係や自らの表現の手段を模索する若いひとたちも出てきた。

 けれども、そういった表現活動で与えられる影響力というものは一過性だねということにも気がついてきた。

じゃあ、継続的に影響力を与えられる術は何か、知識でも表現でもなければ何か、ということになった時に、いまは社会性の事業といったものに人々の関心が向いてきてるんだと思うんです。

 社会性ということになったら、専門性とか表現を掛け算しながら構築して運営していかないと、つまりマネジメント能力と人間力がないとダメですと。

 マネジメント能力をつける人間関係とか人間力はどこで学べますか、ということになったら、豊かなコミュニティーで学べますよね、そこでは教育費は要りませんよね、となると、そうしたコミュニティーをつくることは教育の面でも「安い投資」になるわけですね。

 ただ、そこの領域はいまは先行投資できるほどには確実性が分かっていなくて、そこのニーズを可視化すれば10年先への投資ができるはずなので、その仮説をいまは丁寧に検証している段階なんですけどね。

――「森林酪農」もその検証の1つですか。

熊野会長 「森林酪農」はわれわれのシンボル的な事業であるんですが、放置された森林は生態系にも悪影響を与えていると。放置されてバランスを崩した生態系のシステムを正規に戻すために酪農という手法を使っているわけです。

 だから目的としては、生態系の健全化のために酪農という技術を使っているということなんですね。

 その結果は、対比してもらうと面白いんですよ。放置された森と牛が入った森ではまったく違いますし。自然のままにしておけばいいんではなくて、人の監視がなくなれば自然もバランスを崩すんだということが、比べてもらうことでよく分かりますから。

――ありがとうございました。ぜひ現地を取材させてください。

来るべきポスト工業化社会の一つのかたち!

 「森林ノ牧場 那須」の櫛田豊久さん(循環社会センター那須ラボ ラボ長代理)は、森林酪農はアミタの根底にあるポスト工業化のビジネスモデルを具現化したものだと言う。

 大量生産大量消費を追い求める中で効率化され分断された様々な関係性をつなぎ直し、あるいは見失われた価値を再発見するための一つのモデルなのだと言う。

京丹後市にはアミタが指定管理者として市から運営を委託されているバイオガス施設がある。そこでは食品残渣から発生するメタンガスを燃料とし、その後に残った副産物から肥料が作られる。その肥料は地域の農場で利用され、生産された農作物は食品として消費されてその残渣が再び燃料になる。

 あるいは稲藁など食品にならない農廃棄物は冬場の飼料として牛に与えられて牛乳に生まれ変わり、牛たちの活動は森林を再生させて木材、燃料、キノコ栽培の原木などを生み出す。


アミタではこうした持続可能な循環型社会をポスト工業化社会のあるべき一つの姿とし、森林酪農もそのサイクルの中の欠くべからざる要素として位置づけているようだ。

 本来農業とは、そうした大きな循環の中で営まれてきたものではなかったか。生産者と消費者のつながりが分断されて経済性のみが関心事となるにしたがって、双方の関係性だけでなくその循環さえも断ち切られてしまったのではないか。

 近年の「生産者の顔が見える」農産物のブームは「食の安全」もさることながら、そうした「生産者と消費者」のつながりが「生産者対消費者」という二項対立の関係あるいは生産物の流れとして「生産者→消費者」という一方向だけで見られがちな社会への反省もこめられているのではないか。

 資源リサイクルを行ってきた企業が森林酪農を手がけることの意味も、どうやらこのあたりにありそうだ。

 熊野会長の言葉を借りるなら、「経済性優位社会から社会性優位社会へのシフト」が、いま起こりつつある。

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