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平成22年 第12回「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」(松江市)有機栽培・JAS認定部門で特別優秀賞を受賞。(食味90・味度83・計173点) 平成25年、第15回魚沼と第16回北京開催運動中! 無農薬魚沼産コシヒカリ生産農家・理想の稲作技術『CO2削減農法』 http://www.uonumakoshihikari.com/
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中国は世界をどう見ているか!

2011.01.19(Wed)JBプレス 加藤嘉一

21世紀の最初の10年が終わりを告げた。中国国内では「新世紀最初十年」というテーマで、政府機関、シンクタンク、大学など様々な場で、総括会議が開催されている。

岐路に立つ中国


メディアでは、中国で最も権威のある週刊誌の1つで、広州を拠点とする《新週刊(NEW WEEKLY)》が各社を代表して特集を組んだ。

 国際関係、経済、社会、政治、文化、メディア、文字、インターネット、エンターテインメントなど、各分野において有識者を1人選出し、政府と民間をつなぐ「パブリックリポート」を、大衆向けに出版した。

 光栄にも、筆者は、「矛盾する時代、岐路に立つ中国」というタイトルで、第1章の国際関係を担当させてもらった。

 政治体制、人権、法治化、自由化、民主化など、中国が解決しなければならない問題が山積みであることに疑いはない。胡錦濤国家主席を中心に、政策決定者・立案者たちは自国の問題点を明確に自覚している。

 筆者は、官民が一体となり、トップダウン・ボトムアップの双方向で、「21世紀最初の10年」を徹底検証した、という中国世論のダイナミズムを評価している。そのプロセスに食い込ませていただいている現状から学ばされることも多い。

共産党成立90年、辛亥革命100周年!

 2011年は中国にとって、「共産党成立90周年」「辛亥革命100周年」「第12次5カ年計画初年」などシンボリックな様相を呈するが、官民問わず、各界の有識者たちが民衆を巻き込んだ形で、徹底的に議論していくことだろう。

 漠然と中国をべた褒めすることが筆者の活動意義でないことは百も承知のうえで主張したい。日本が末永く、上手に付き合っていかなければならないお隣の国では、政策議論が365日・24時間行われている。

 台頭する巨人を前に、私たち日本人は健全な危機感を持つべきだ。「俺たちは民主主義をエンジョイしている。自由も人権もあるんだ!」など、自己満足に陥っている暇はない。

 日本人は「21世紀最初の10年」を総括しただろうか。「失われた20年」の徹底検証プロセスに民衆をコミットメントさせるプラットフォームを創造しただろうか。

中国との関係においては、昨年、尖閣諸島沖で中国漁船衝突事件が起きた。メディアは「日本外交の敗北」だと政府の責任を追及した。5年ぶりに中国各地で起きた反日デモの現場を、「特オチしまい」と反復的に報道した。

先進国を猛追する中国、優越感に甘える日本!

しかし、「チャイナリスク」や「チャイナマーケットにおけるジャパンリスク」など、日本人の豊かさや成長に直接関わる問題を、官民一体で徹底検証しただろうか。

 中国から日本を眺めていて常日頃思うことがある。日本の政治家には、党内外含め、反対勢力のスキャンダルや過失を責め立てることに労力のほとんどを使っている余裕はない。

 日本のメディアには、批判のための批判を繰り返し繰り返し展開している余裕はない。日本の国民には体制や社会構造の成熟度からくる優越感をもって「中国は嫌いだ」などとこぼしている余裕はない。

 中国・中国人は前をまっすぐに見て、先進国を猛追している。筆者の知る限り、米国、欧州、韓国シンガポールインドブラジルロシアなどは、官民一体で有識者を定期的に中国に派遣し、「中国の改革開放から、発展のための知恵を学ぼう」と気合を入れている。

 「バブルの経験を教えてあげよう」などと、上から目線でしか中国を認識できないのは、少なくとも先進国と言われる国家の間では、筆者の知る限り、日本人だけである。

中国人の世界観とは?

 少し感情的になってしまったが、「中国の発展という外圧を上手く利用し、日本の新時代改革を促そう」という筆者の問題意識は変わらない。祖国を愛するからこそ、他国よりも自国をクリティカルに論じざるを得ないことを、諸先輩方にご理解いただければ幸いである。

 本稿では、「中国人の世界観」を中国国内で数少ない世論調査の結果を公開する形で、皆さんとともに考察していきたい。

 以前、本コラムでも「中国人は北朝鮮をどう見ているか」というテーマで紹介させていただいた。今回も党機関紙《人民日報》の傘下にある国際情報誌で、部数が200万を超える《環球時報―Global Times》の「輿論情勢調査センター」のデータを引用する。

 同センターは、2010年12月10~25日、北京、上海、広州、武漢、重慶などの18歳以上の一般市民を対象に電話取材をした。回収された見本は1488部だった。

 以下、調査結果を羅列し、最後に簡単にコメントしたい。

 

(1)中国にとって最も影響力のある両国関係は?

●中米関係―76.8%
●中日関係―29.2%
●中ロ関係―20.5%
●中EU関係―7.3%
●中朝関係―5.9%
●中韓関係―3.7%
●中アフリカ関係―1.7%
●その他―0.5%
●何とも言えない―3.1%

(2)周辺国家との関係で最も重要な外交関係は?

●中ロ関係―49.0%
●中日関係―36.9%
●中国と朝鮮半島との関係―21.3%
●中印関係―14.2%
●中国と東南アジアとの関係―10.6%
●中国と中央アジアとの関係―4.7%
中国パキスタンとの関係―4.2%
中国モンゴルとの関係―3.1%
●何とも言えない―3.6%

(3)昨今の中米関係で最大の問題は?

米国の対中国封じ込め戦略―36.4%
台湾問題―35.5%
人民元切り上げ問題―27.4%
●経済摩擦―23.1%
●イデオロギーギャップ―16.1%
気候変動―7.6%
●その他―1.0%
●何とも言えない―1.8%

(4)2011年、中日関係はどのように発展していくか?

●基本的に現状維持―52.8%
●悪化する可能性大―19.3%
●若干改善する―18.7%
●何とも言えない―5.0%
●大きく改善する―4.2%

(5)ブラジルロシアインド中国(BRICs)の中でどの国の発展規模・速度が最もポテンシャルに富んでいるか?

中国―56.7%
インド―17.3%
ロシア―15.2%
ブラジル―6.5%
●何とも言えない―4.3%

6)ロシア北大西洋条約機構NATO)に加盟することを懸念するか?

●懸念しない―37.9%
●どうでもいい―30.6%
●少し懸念する―16.9%
●懸念する―5.9%
●何とも言えない―5.4%
●とても懸念する―3.3%

(7)過去1年、中国とヨーロッパの関係は全体的にどう変化したか?

●良好に発展した―34.6%
●「中国脅威論」の影響を受けた欧州内部における対中観は分化する傾向にある―19.7%
●経済摩擦が増えた―19.3%
気候変動問題を利用して中国を牽制している―18.8%
●欧州各国の中国台頭を懸念するマインドが明白になっている―15.6%
●人権・宗教問題を利用して中国に圧力をかけている―15.3%
●変化なし―1.2%
●その他―0.1%
●何とも言えない―8.4%

(8)過去1年、中韓関係にどのような変化があったか?

●特に変化なし―49.0%
●悪化した―28.4%
●改善した―18.6%
●何とも言えない―3.9%

(9)2011年、朝鮮半島の情勢はどのように変化していくか?

●中国の積極的リードの下、6カ国協議が再開され情勢緩和する―46.5%
●外部勢力の干渉により、情勢は悪化する―34.3%
●深刻な軍事衝突が起こる―11.3%
●分からない、何とも言えない―7.9%

(10)アフリカのどの分野に最も関心があるか?

●経済的困難と戦乱―37.4%
●豊富な資源―36.8%
中国・アフリカ間の伝統的友好関係―32.6%
●自然景観―19.2%
●その他―0.1%
●関心がない―4.1%

11)中国と東南アジア諸国の関係で最も大きな問題は何か?

●米国の悪意に満ちた挑発―44.5%
●南シナ海の領土問題―42.3%
●経済・貿易の競争構造―19.5%
●貿易摩擦―15.6%
●諸国の「中国脅威論」への懸念―15.1%
●その他―0.2%
●分からない、何とも言えない―6.1%

(12)中国は世界の強国だと言えるか?

●まだ強国とは言えない―52.8%
●強国ではない―34.1%
●強国だ―12.4%
●分からない―0.7%

(13)中国はどの分野で世界の強国の仲間入りをしたか?

●経済力―47.0%
●政治・外交力―42.1%
●文化的影響力―32.9%
●軍事力―29.9%
●その他―0.1%
●どれも仲間入りしていない―12.2%
●分からない、何とも言えない―1.8%

(14)どの現象が最も中国の国家イメージを損なっているか?

●一部の役人による汚職・腐敗―63.1%
●商品の悪質さとニセモノの蔓延―39.0%
●環境汚染―31.9%
●国民の非文明的な振る舞い―25.1%
●悪性の生産安全事故―9.7%
●その他―0.3%
●分からない、何とも言えない―1.6%

(15)2010年、中国の国家地位を向上させた最大の要因は何か?

●上海が万博を主催したこと―51.7%
●世界経済が不安定な中で、中国経済は安定成長し、国内総生産GDP)で世界第2位になったこと―34.1%
中国国民の大地震救済過程における団結力―28.5%
●広州がアジア大会を主催したこと―18.5%
●重大な外交行事における重要な行動―15.7%
●中国の発展モデルが多くの国家に注目されていること―11.4%
アモイ中国国内初となる全長8.695キロの海底遂道が開通したこと―4.7%
●バンクーバー冬季五輪における中国選手の傑出した成績―4.5%
●その他―0.5%
●分からない、何とも言えない―2.2%

(16)メイド・イン・チャイナにどのような印象を持っているか?

●まずまずだが、質には改善の余地がある―69.8%
●まだまだ質が悪い、改善しないと話にならない―17.9%
●とてもいい―7.9%
●何とも言えない―2.6%
●悪すぎる、使わない―1.9%
●その他―0.3%

(17)西側諸国は中国の発展を封じ込めようとしていると思うか?

●明らかに封じ込めようとしている―41.4%
●意図はあるが、あからさまな封じ込め行為は見られない―40.2%
●口からの出まかせに過ぎない―8.3%
●中国人が勝手にそう思っているだけ―5.9%
●その他―0.2%
●何とも言えない―4.0%

(18)「中国脅威論」にどのように対応すべきか?

●叱責の内容に従って、それぞれ個別に対処・批評すべき―40.4%
●真摯に受け止めるべき―20.6%
●何のためらいも無く反撃すべき―18.6%
●相手にしなくていい―17.0%
●何とも言えない―3.4%

(19)中国の発展に伴い、国を取り巻く国際環境はどう変化していくか?

●全体的に改善はするが、摩擦も増えるだろう―57.2%
●良くなっていくだろう―26.9%
●大きな変化は無いだろう―11.4%
●悪くなっていくだろう―3.5%
●何とも言えない―1.1%

(20)最も好きな国家はどこか?

中国―60.1%
米国―7.5%
フランス―3.7%
オーストラリア―3.3%
スイス―2.3%
●カナダ―2.0%
英国―1.6%
●日本―1.5%
シンガポール―1.5%
韓国―1.4%
ドイツ―1.2%
●ニュージーランド―0.7%
スウェーデン―0.7%
イタリア―0.5%
ロシア―0.4%
●デンマーク―0.4%
オーストリア―0.3%
●フィンランド―0.3%
●オランダ―0.3%
●モルジブ―0.3%
スペイン―0.3%
北朝鮮―0.2%

(21)出国の機会があったら、どの国に行きたいか?

中国に留まりたい―21.2%
米国―19.0%
フランス―10.5%
オーストラリア―8.0%
●カナダ―4.3%
英国―4.3%
●日本―3.8%
スイス―3.8%
シンガポール―3.5%
韓国―3.3%
ドイツ―2.2%
イタリア―1.4%
●ニュージーランド―1.3%
エジプト―1.3%
スウェーデン―1.3%
●モルジブ―1.2%
●ギリシャ―0.9%
ロシア―0.9%
●マレーシア―0.7%
●タイ―0.7%
●デンマーク―0.5%
●ノルウェー―0.5%
オーストリア―0.4%
●オランダ―0.4%
北朝鮮―0.4%

2010年で最も印象的な事件は、尖閣諸島!


なお、「2010年、最も印象に残った国際ニュースは何ですか?」という質問に対し、「尖閣諸島沖で起きた漁船衝突事件により、日中関係が低迷したこと」が60.2%でランキングトップであった。

 2番目は「米国が人民元切り上げを迫る一方で、節約なしにドルを刷っていること」で56.2%、3番目が「米日韓が西太平洋で大規模な軍事演習を実施したこと」で49.8%であった。

 「中国人は世界をどう見ているか」調査は2006~2010年まで5年連続で追跡的に行われた。本稿では字数の関係もあり、2010年のデータを公表するのみにとどめた。

 過去5年間における数字の変遷は実に面白い、様々なインプリケーションを与えてくれる。具体的なデータの公表はまたの機会に譲りたいが、ここで3点だけ総括したい。

 1つに、中国人が祖国の発展を明確に自覚し、自信を持って将来に臨もうとしていること。2つに、中国人の盲目的で根拠のない自信は2008年くらいをピークに薄れつつあり、大国の台頭には繊細さと謙虚さが必要なんだと認識し始めたこと。

 3つ目に、中国人は日本との関係を依然として重要だと認識しているが、一方で、とても付き合いにくい相手で、何がしたいのか分からない、という不信感をより一層強めていることである。

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丸紅株式会社
2011年1月17日


丸紅株式会社(以下、丸紅)は、全国農業協同組合連合会(以下、全農)と米穀の集荷・加工・販売事業に関して、一体的な事業運営の実現の検討を含む戦略的提携関係を構築することで合意致しました。

本提携は、日本の主食である米の生産基盤の健全な発展と、米の消費、販売拡大を目的として、米穀の集荷網拡充、精米加工の効率化、精米流通を主体とした販売・流通網の拡大・構築を通じ、競争力のある米を提供していくことで互いの企業価値の向上を目指すものです。

日本は、米の消費量が減少している一方、消費者の食の安全・安心に対する信頼の確保が、ますます重要となってきています。このような状況に対応するため、設備面での増強や流通各段階での品質管理体制の高度化に加えて、市場ニーズに応じた商品開発の充実を追求してまいります。今後、両社が協力して、それぞれが強みを持つ分野で機能を発揮し、合理的な事業運営を行っていくとともに、国内での精米販売、及び海外への輸出を強化することにより、米の消費拡大を図り、日本の農業の発展に貢献していくことを目指します。


全農の概要
 社   名 :全国農業協同組合連合
 本所所在地 :東京都千代田区大手町1丁目3番1号
 設   立 :1972年3月30日
 出 資 金 :1,152億8,490万円
 事 業 内 容:米穀、園芸、畜産・飼料、肥料、燃料等に関する事業
 米穀事業取扱高 :3,876千トン 7,294億円(平成21年度)

参考
 丸紅の米穀事業取扱高:225千トン 385億円 (2010年度見通し)
 内、国産米取扱高:125千トン 320億円 (同上)
 日本の米生産量:848万トン(平成22年産)




◇米穀事業に関する丸紅株式会社との「戦略提携意向書」締結のお知らせについて!

平成23年1月17日
全国農業協同組合連合会(JA全農)

今般、全農は、米穀の集荷・販売・加工事業に関し、丸紅株式会社との間で、一体的な事業運営を行うことについて合意に達しましたので、お知らせ致します。

国内産米をめぐる情勢は、昨今の農政の転換や長期的な消費減少傾向などから厳しさをましておりますが、消費者からは安全・安心に加え、経済性や環境への配慮などの視点も重要なニーズとして求められております。

こうした問題意識のもと、本会は国内産米の販売力強化に注力しているところですが、今般、小売・中食・外食等に多様な販売チャネルを有する丸紅株式会社との間で、産地で精米した商品を直接消費地に届ける「精米流通」など、消費者・顧客のニーズに応える商品供給の実現に向け、互いに協力して事業展開することについて合意に至りました。

今後は、両者が一体的な事業運営を行うことにより、米生産基盤の健全な発展と、より競争力のある事業および取引の仕組みの構築を目指します。

以上

【丸紅の概要】

社名 : 丸紅株式会社
本社所在地 : 東京都千代田区大手町1丁目4番2号
設立 : 1949年12月1日
資本金 : 2,627億円
従業員数 : 3,951名
米穀事業取扱高 : 225千トン 385億円(平成22年度見通し)


【参考】

全農の米穀事業取扱高 : 3,876千トン 7,294億円(平成21年度)

未来を拓く(6)若手生産者の挑戦!

妻有畜産(第36回 日本農業賞大賞受賞)
http://www.zenchu-ja.or.jp/prize/pdf/071212_06.pdf#search='妻有畜産';
 

妻有ポーク( 美味爛漫どっとコム)

http://bimiranman.com/SHOP/616166/list.html

 

2011年1月14日 新潟日報

「細菌を運んでくるネズミ対策を考えないと」「単独では難しい。共同で対応した方が効果がでる」。十日町市で開かれる若手養豚生産者グルーブ「ぶたのしっぽ」の研修会では、活発な議論が繰り広げられる。ブランド豚「妻有ポーク」で知られる同市と津南町の20~30代の後継者や従業員約30人の集まりだ。

同市の沢口養豚場社長・沢口晋さん(31)らが中心となって1年前に結成した。適度な脂肪分があって柔らかく、肉色の良さも評価される妻有ポーク。ブランドに育て上げた経営者の多くが60歳前後となる中、次を担う世代が飼育方法の研修会や意見交換を定期的に行う。

県内の養豚農家は2000年から10年間で約1000戸減少し、167戸。09年1年間だけでも10戸が廃業した。沢口さんは「生き残るには経営体ごとのやり方に固執せず、技術研究を進める必要がある。みんなが集まる場があれば、情報交換もできる」と狙いを語る。ブランド力強化へ、メンバー自らスーパー店頭に立ち生産方法などを発信する方針だ。

06年にUターン就農した沢口さんはメンバーで唯一の経営者。妻有ポークの生産農家10戸でつくるグルーブ「妻有畜産」の中でも若手リーダー的存在だ。魚沼地域は最高級品として知られるコシヒカリが注目されるが、沢口さんは「妻有ポークも幅広い世代にファンがいて、やりがいがある」と話す。

妻有畜産の田中勤代表(56)は「経営が厳しいといわれる中でも養豚に飛び込んできた芯のある若者ばかり。未熟な部分もあるが、研修などを通じて成長していけば安心して次を任せられる」と期待を寄せる。

同地域は、外部から仕入れた豚を一時搬入する隔離豚舎を設置するなど先進的な伝染病予防策をとり、安心・安全面でも評価が高い。08年からは、都内の有名ラーメン店から卸業者を通じて注文が入るようにもなった。

しかし、養豚経営には逆風が吹く。景気低迷で枝肉価格は07年をピークに下落が続き、逆に輸入トウモロコシなど飼料価格は高騰。昨年、宮崎で口蹄疫が発生した際は国産肉のイメージ悪化も心配した。さらに危機感を強めたのが、政府が参加を検討する環太平洋連携協定(TPP)豚肉は現在も米国などから輸入され国産の2~3割安で流通するが、関税が撤廃されれば半額前後まで下がるとされる。

沢口さんはTPP参加も想定し「安心、安全は前提になる。定時・定量・定品質の供給態勢を整え、業者や消費者にアピールしなければ、ますます経営は厳しくなる」と話す。豚舎の改築や増棟も視野に入れ、さらに効率的な出荷や肉質の向上に取り組む。「生産者同士が切磋琢磨して飼育能力を向上させれば十分やっていける。地域のブランド力をさらに高めたい」と力を込めた。

未来を拓く若手生産者の挑戦(7)!
  

竹内農園 新潟県長岡市下山6-145-3 TEL:090-2315-3687
http://local-restaurant.jp/map/food.php?id=208


長岡野菜ブランド協会
http://nagaokachuoseika.co.jp/

2011年1月15日 新潟日報

 長岡の伝統野菜「体菜」(たいな)が所狭しと並ぶ。漬物加工販売などの株式会社「長岡やさい耕房」(長岡市)の加工場で、同社取締役竹内剛さん(31)らが、寒さで甘みが増した体菜の塩漬け作業を手際よく進めていた。「本当は3月まで売りたいが、1月いっぱいで品切れになりそう」。好調な売れ行きに笑みがこぼれる。

同社は地元農家3戸が昨年2月に設立した。5月に稼働し、年末までの売り上げは1,300万円。3年後には年3,000万円の売り上げを目標とする。共同出資者の一人である竹内さんは地元では珍しい野菜専業農家「竹内農園」の主でもある。生鮮野菜より高値で売れる漬物向けの作物も手掛ける。地場産人気もあり、野菜の生産量は需要に追い付かない状況だ。「従業員に加工、配達を任せることで、自分は野菜作りに専念できる。野菜の生産量を上げるため、人のやりくりをどうするかが悩みどころ」と語る。

同市のサラリーマン家庭に生まれた竹内さん。就職活動を始めた大学3年生のとき、機械にできないものづくりとして農業を選択肢の一つに考えた。知り合いのつてをたどり地元の飯塚農園で冬休みの1か月間、アルバイトを体験。野菜の苗作りなどを手伝った。天候や成長具合など常に先を読みながら進める仕事の奥深さを感じた。

将来性も「ある」と踏んだ。地産地消の機運が高まり、伝統野菜の見直しと普及も動き出していた。農家の減少を聞いても、「担い手が少なくなれば、やり方次第でチャンスにもなる」と逆転の発想で就農を決めた。

大学を卒業した2002年、同農園で本格的に研修を始めた。共同経営者として納品や経理の経験も積み、07年に独立して竹内農園を設立。高齢化で規模を縮小した飯塚農園の農地やハウス、農業機械を引き継いだ。経営に何が必要か、研修など通じ多くを学んだ。多品目を栽培した割に売り上げが伸びず、余った作物を市場に出しては買いたたかれていた。「良いものでも安い値段を付けられるやり方では駄目だ」。余った品目の耕地を減らして売れる品目に切り替えた。ホテルなどを得意先とする仲卸や直売を主な販路とした。

枝豆や「長岡巾着ナス」など栽培7品目は、独立前の半分以下。「漬物にして一手間加えることで小売りの値段が倍以上になる」と手応えを語る。自分たちが作った野菜を食べられる地元飲食店を増やすのも当面の課題だ。

竹内さんは「作物はうそをつかない。手を掛けた分だけ正直に品質に表れるのがおもしろいし、やりがいになる」。マメだらけの手を見ながら充実感をにじませた。

「鉄コの教室」
http://www.jnouki.kubota.co.jp/jnouki/html/agriculture_info/tetsuko/index.html

鉄まきちゃん 〔クボタ 鉄コーティング用直播機〕 NDS-6<6条> NDS-8<8条>
http://www.jnouki.kubota.co.jp/jnouki/html/product/taueki/tetsumakichan/equipment.html


 業界初! 鉄粉でコーティングした種子を直播する作業機を新発売
当社はこのたび、お客様の「低コスト農業」、「規模拡大」、「軽労化」のニーズに応え、育苗箱で育てた苗を田に移植せずに、鉄粉でコーティングした種子を直接田面に播く栽培方法に適した直播機を、業界で初めて発売いたします。

                 記

*商品名

鉄コーティング用直播機 「鉄まきちゃん」

*発売日

平成22年9月1日

*型式と価格

条数 型式 希望小売価格(税込)
6条 NDS-6 - 648,900円
施肥機付 680,400円
8条 NDS-8 - 732,900円
施肥機付 785,400円

*開発の背景

食料自給率の向上が求められる中、米価の下落、農業資材や燃油の高騰、就業者の高齢化など、国内農業は厳しい環境にあります。
このような状況において、種子を直接土壌に播く「直播栽培」は、育苗作業・苗運搬が必要となる「移植栽培」に比べて、低コストで労力がかからないため、注目が集まっています。
なかでも鉄コーティング直播栽培は、鳥害の軽減、種苗費や資材費の削減、コーティング種子の長期保管が可能で、農閑期に準備できることに加え、移植栽培との組み合わせで作期分散ができ、機械や施設の効率利用、規模拡大が可能といったメリットがあります。
お客さまの「低コスト農業」、「軽労化」、「規模拡大」のニーズに応え、業界で初めて、鉄コーティング用直播機を開発しました。

*主な特長

(1)高速で高精度な点播【業界初】
種子を繰り出す位置を田面から20cmの距離に設置したので、高速作業でも拡散せずに高精度な点播(※)が可能となりました。
※点播とは一定間隔で種を播くこと。点播によって、すじ条に播く条播に比べて風通しがよくなり苗の成長が良くなる。
   
(2)除草剤散布機、溝きり機を標準装備
除草剤散布機の装備によって、種を播きながら除草剤を散布できるので、時間と手間を大幅に削減することができます。また、水田に均一にスムーズに入排水を行うために、田面に溝を掘る溝きり機の装備により効率良く水管理を行うことができます。
.  
(3)現行直播機に比べて最大43%安い価格設定
鉄コーティング直播に特化したシンプルな設計にすることで、当社の現行湛水直播機(DS-80NKF)と比較(※)して約43%安い価格設定を実現しました。
※現行直播機に除草剤散布機と溝きり機を装着した場合の希望小売価格と比較
 
(4)メンテナンス性の向上
残モミの排出、種を落とす繰出し部分の着脱が簡単にできるようになり、従来よりもメンテナンス性が高まりました。
  (参考)鉄コーティング直播について
・種子を鉄粉でコーティングして重くし、湛水・落水状態で土壌表面に播種する栽培方法です。
・鉄コーティングは、カルパー(酸素発生剤)コーティングに比べて水質汚染や播種後の自然落水で用排水を汚染することがありません。

*販売目標

初年度 300台

*製品に関するお問い合わせ先

作業機事業推進部 TEL:06-6648-2136

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魚沼コシヒカリ.com
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誕生日:
1954/01/01
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農業
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スキー・読書・インターネット
自己紹介:
私は、魚沼産コシヒカリを水口の水が飲める最高の稲作最適環境条件で栽培をしています。経営方針は「魚沼産の生産農家直販(通販)サイト」No1を目指す、CO2を削減した高品質適正価格でのご提供です。
http://www.uonumakoshihikari.com/
魚沼コシヒカリ理想の稲作技術『CO2削減農法研究会』(勉強会)の設立計画!
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