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2011.1.17 産経ニュース

政府はコメの中国への輸出拡大に向けて、検疫条件を満たした精米工場や倉庫の整備促進に乗り出す。平成24年度前半までに、当面の目標である年20万トンを賄える検疫面でのインフラを構築したい方針だ。日本産米の価格競争力の低さを解消する特効薬がないため側面支援する。需要が大きい中国向け輸出が伸びるかどうかは、TPP参加をめぐる議論にも影響を与えそうだ。

 ■8指定工場整備へ

 中国向け輸出に際しては精米する工場、燻(くん)蒸(じょう)(煙でいぶして殺虫・消毒すること)する倉庫のいずれも中国側の承認を得る必要がある。だが、国内には現在、両施設とも神奈川県に1カ所ずつあるだけだ。

 承認を得るには、工場は1年間、倉庫は3カ月間、中国にいない害虫が施設内で見つからなかったことを証明しなければならない。そのための調査には工場で数百万円、倉庫で数十万円の費用がかかる。

 農林水産省は「元が取れるかわからない段階での投資をためらっている業者が多い」とみて、これらの費用を助成することにした。倉庫については22年度内、工場は23年度から始める。24年度前半には、すでに承認を受けている施設と合わせて、8つの工場、数十カ所の倉庫で中国向け輸出のための処理ができるようになることを目指している。

■価格競争力低く

 中国のコメ消費量は年1億3千万トンと世界の3割を占めるが、日本からの輸出量は数十トンにとどまる。日本産米は粘り気が特徴の短粒種に分類される一方、中国で主に食べられるのは長粒種。富裕層の拡大で短粒種を好む人も増え、「贈答用として人気が高まった」(農水省)とはいえ、主な需要期は2月の春節(旧正月)など年2回に限られている。昨年の輸出量は90トン強の見通しだ。

 最大の課題は中国産米などとの価格差。もともとコスト高の上、関税や手数料が上乗せされ、現地での小売価格は日本で船積みする前の2倍以上に膨らむ。結局、中国産米の4~15倍の価格で売られている。

 農水省では、上海での国際見本市にブースを設置して日本産米を紹介したり、海外からバイヤーを呼んで輸出の意思がある業者と引き合わせるなどの活動を行っているが、価格競争力の低さを補うのは難しい。コスト分を助成して安く売ることは「WTO世界貿易機関)協定違反になる」ため、今回のように検疫態勢整備などで側面支援するほかないのが現状だ。

■「2千倍」目指すが

 中国は検疫制度を強化するため、15年に日本産米の輸入を停止した。19年に試験的に再開したが、20年前半には通関手続きが滞り、上海港などの倉庫に50トンの日本産米が1カ月以上留め置かれたことがあった。中国製ギョーザ中毒事件で日中関係が悪化していた影響が取りざたされた経緯もある。

 そんな中、昨年12月に訪中した筒井信隆・農水副大臣は対中輸出量の目標について現在の2千倍に相当する20万トンとぶち上げ、将来は100万トンを目指すと表明。ただ、省内からも「増やそうという“思い”を打ち出したもので、達成時期を定めるのは困難」との冷静な見方も漏れる。

 農業経済学が専門の大泉一貫・宮城大副学長は「安いコメにシフトしていかなければ、対中輸出の拡大は望めない。それには、コメの価格を下げて国際市場を開拓できるように農政が転換していく必要がある」と指摘している。

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