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平成22年 第12回「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」(松江市)有機栽培・JAS認定部門で特別優秀賞を受賞。(食味90・味度83・計173点) 平成25年、第15回魚沼と第16回北京開催運動中! 無農薬魚沼産コシヒカリ生産農家・理想の稲作技術『CO2削減農法』 http://www.uonumakoshihikari.com/
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 武雄市長物語
「佐賀県武雄市長、日本フェイスブック学会&日本ツイッター学会長の樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)のほぼ毎日ブログです。」
http://hiwa1118.exblog.jp/

武雄市:市長の部屋
http://www.city.takeo.lg.jp/mayor.html

武雄市
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E9%9B%84%E5%B8%82


驚愕しましたよ。

原口前総務大臣が進める「日本維新の会」。

地域主権の推進を目的に掲げた政治団体だそうで。産経新聞はこちら。


今日、在京の新聞記者さん達から電話、ツイートでこの維新の会構想についてどう思うか、って聞かれ続けていたので、まとめて、私のブログで見解を書きますって言ってました。

で、私の考えは、「おかしい」。なぜか。

自民党が泥舟化したら、はい違う政党、民主党ボロ舟化したら、はい日本維新の会ってしか捉えてません。しかも、飛ぶ鳥を落とす勢いの大阪維新の会と紛らわしい。

奇しくも今日は、原口さんが応援している小沢さんの処分の方針が出た日。見方を変えれば、今日のNHKのニュース7でも出ていたように、支持政党無しが40%を超している中で、既存政党の人、しかも、看板の人が、新たに、政治団体を作るのは自分が総理にならんがための受け皿(支持団体)か。

あくまでも、民主党を背負って選挙に勝った人、しかも、今は政権与党。自分たちのマニフェスト実現のために頑張るのが筋じゃないのか。地域主権を訴えるのなら。民主党の中から声を出すのが氏の役割じゃないのか。

さらに、「地域主権を前進させる人はすべて同志。改革を進める力を結集し、幅広く支援できる団体にしたい」とはちゃんちゃらおかしい。地域主権と言ったって、あまりにも概念が広すぎて、僕のように九州府反対という首長もいれば、市町村に徹底して権限を渡すのに反対で一定の権限を県に持たせるべきという人もいる。したがって、渾然一体、同床異夢の地域主権。現時点で同志なんてあり得るわけがない。僕は少なくとも同志じゃない。もっと、民主党で地域主権実現のために頑張るのが責任じゃないんでしょうか。


政治団体を立ち上げるのはこれは自由ですが、最低でも、民主党を出てからやってよ。本人はどう思っているか分からないけど、日本維新の会は、隠れ民主党しか僕には映らない。原口維新の会だったら分かるけどさ。


てなわけで、民主党から対立候補を立てられたこの僕に、日本維新の会(佐賀維新の会)に入ってという要請もありませんし、決して、これからもないでしょうが、僕はこの動きにははっきり一線を画します。これは政治家としての最低限の挟持です。こんな動きが出てくるから、ますます政治が分かりにくく、さらに、信用されなくなるんだろうと思いますよ。

参考までに、橋下知事を評したインタビューが産經新聞に掲載されました。こんな考えの人だったら僕は党派にかかわらず応援する。

樋渡市長が産経新聞に掲載されました
http://www.city.takeo.lg.jp/gabai_news/?p=1577
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写真

 

 

武雄市長 日本ツイッター学会長 樋渡啓祐
http://twitter.com/#!/hiwa1118

2011.2.17 産経ニュース

 短文投稿サイト「ツイッター」を市政に導入した佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長が16日、奈良市役所で市職員や市民ら約70人を前に講演し、「ツイッターは市民からも見える。やりとりがわかれば市民にも納得してもらえる」と有効性を強調した。

 樋渡市長は総務省職員などを経て平成18年の武雄市長選で初当選。テレビドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ誘致や「営業部」「お結び課」の創設など、ユニークな取り組みで注目を集めている。

 同市の全職員約400人がツイッターに登録していることを紹介し、ある職員が空調が午後5時に止まるので暑いと投稿した際、午後8時まで延長することを許可したという。「やりとりが市民にみえ、職員が頑張っているのがわかり納得してもらえる」と話した。

 ツイッターの導入やユニークな取り組みについて「大切なことは最初にやること。99%がまねでも1%のオリジナルがあればいい。すぐにやって楽しくやることが大事」と話した。

 

 

 

【正論大賞】「よしこがいるから大丈夫」 櫻井氏、最愛の母に受賞を報告

 

【正論大賞】「よしこがいるから大丈夫」 櫻井氏、最愛の母に受賞を報告

 

【正論大賞】「よしこがいるから大丈夫」 櫻井氏、最愛の母に受賞を報告

 

櫻井よしこ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AB%BB%E4%BA%95%E3%82%88%E3%81%97%E3%81%93

 

正論大賞

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E8%AB%96%E5%A4%A7%E8%B3%9E

 

 

2011.2.16 22:46 産経ニュース


16日に開催された第26回「正論大賞」の贈呈式には保守の代表的論客でジャーナリストの櫻井よしこ氏(65)の関係者約500人が駆けつけ、櫻井氏の受賞を祝った。

 艶やかな和服姿で臨んだ櫻井氏は拍手に笑顔で登壇。スピーチでは「日本は紛れもなく国家存亡のふちに立っている。個別の問題解決も重要だが、根っこが腐っている。六十数年の戦後日本社会の根幹を見直すことが真に必要なことだ」と力説した。

 祝辞を述べた田久保忠衛・杏林大学名誉教授(78)は櫻井氏の言論活動の魅力を「一つはフィールドの幅広さ、次に正義感、行動力を強く兼ね備えている点。そしてジャーナリストというカタカナ7文字の肩書だけで勝負している点」と表現した。

 式典に先立ち櫻井氏は今年7月で100歳を迎える母、以志(いし)さんと会場で記念撮影。「母から言われた『あなたのことを、いつも神様が見ていらっしゃる。たとえ神様が見ていらっしゃらないときでも、自分自身が見ているのだから、自分に恥じないように生きなさい』という言葉が折々に蘇る」。櫻井氏がそう述べるように、以志さんは最も大切で最愛の存在だ。

 著書全てに目を通す“読者”であり絶えず見守り支え、励ましてくれる以志さんと晴れの舞台にあがった櫻井氏は緊張気味の以志さんのそばに寄り添いながら「お母さん。よしこがいるから大丈夫」といたわり受賞を報告した。

 

 

櫻井よしこ氏に正論大賞 日本の誇り回復へ精力的に!

2010.12.6 17:00 産経ニュース

第26回正論大賞がジャーナリストの櫻井(さくらい)よしこ氏(65)に贈られることが決まった。フジサンケイグループがこのほど開いた正論大賞の選考委員会で、日本再生へ向けた精力的な言論活動が高く評価された。

 正論大賞はグループの基本理念である「自由と民主主義のために闘う正論路線」を発展させた学者、文化人らに贈られる年間賞。

 櫻井氏は「日本文明を誇りとする」立場からシンクタンク・国家基本問題研究所を設立、「日本人の誇りと志」を取り戻すべく提言を続けている。櫻井氏は、周辺への膨張、歴史の欺瞞を続ける中国に対して厳しい目を向け、日本が戦略的な対応をとる必要性を強調。尖閣諸島沖漁船衝突事件などをめぐる民主党政権の混迷を厳しく論評している。

 また、家族、皇室、靖国参拝など日本の伝統的な価値観を尊重し、民主党が推進しようとする外国人参政権などには明確なノーを突きつけた。こうしたぶれない姿勢と切れ味鋭い論調が正論大賞にふさわしいと評価された。櫻井氏は産経新聞「正論」執筆メンバー。

 新進気鋭の言論人を見いだして顕彰する新風賞は今年は該当者はいなかった。

 正論大賞の正賞はブロンズ彫刻「飛翔」(御正進氏制作)、副賞は賞金100万円。贈呈式は来年2月16日夕、東京・グランドプリンスホテル赤坂で行う。



◇グレートマザー物語
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%83%BC%E7%89%A9%E8%AA%9E

 

 


 

 

 

 



櫻井よしこの母~大丈夫は幸せの合言葉~

第61話 2002年8月18日放送

ジャーナリスト。ベトナム生まれ。ハワイ大学歴史学部卒。新聞記者を経て、昭和55年、34歳の時から16年間、ニュースキャスターを務める。柔らかな口調でニュースを伝える一方、自ら現場へ出かけ取材も行ってきた。現在は薬害エイズ、日米関係など、国内外を問わず徹底した取材と、独自の分析で、執筆を中心に活動する。

櫻井よしこの母、以志は今年、91歳。60歳から始めた日本舞踊は、毎日稽古を欠かしたことがない。稽古では自分より10歳も20歳も若い友人達と一緒に稽古を受けている。よしこがニュースキャスターをしていた頃は、出演していたニュース番組を、16年間、ビデオに録画していた。厳しい世界に生きるよしこを影ながら応援してきた。

母、以志は、新潟、東京、台湾ベトナムと、国内、海外を移り住み、波瀾の人生を送る。
明治44年、以志は新潟県小千谷市の山村で生まれた。機織りをして暮らしていたが、21歳の時に都会に憧れ上京する。東京で美容学校に通い、台湾で美容院を開く。海南島で貿易商を営んでいた夫と結婚。そしてベトナムへ渡るのだった。

昭和20年、日本の敗戦から間もなく、よしこがベトナムの野戦病院で生まれる。戦後の混乱の中、一家を強盗が襲う。家に侵入した7人組が、抵抗する父を縛り、斬りかかろうとする。その時、以志は「主人を刺さないで私を刺しなさい」と強盗の前に出て立ちふさがるのだった。

戦後、引き揚げてきた一家は大分で暮らす。しかし、東京で仕事を始めだした父は、家に帰らなくなってしまう。子供達の生活が荒れることを心配した以志は、「孟母三遷。明日、引っ越します。」と突然言い放つ。以志は二人の子供を連れ、親戚を頼って新潟へ引越すことを決める。「お母さんが働いてあなた達を育てるから大丈夫よ。」子供達を励ましながら、母、以志は家計を支えていく。

七夕の日に生まれた以志の91歳の誕生会が開かれた。以志の人柄を慕って集まった親類や友人など、100人以上の人々が以志の誕生日を祝った。以志は毎年この会で、日本舞踊を披露する。常に前向きに生きてきた以志。今年も、年に一度の舞台の幕が開いた 
 

 

 

ワタミ渡邊美樹社長

 

 

 

渡邉美樹
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%82%89%E7%BE%8E%E6%A8%B9

経済人よ、政治家を目指せ !


2011年2月17日 DIAMOND online 田村耕太郎 [前参議院議員]

政治に必要な経営力!

 ワタミ渡辺美樹前会長が東京都知事選出馬を表明した。素晴らしいことだ。私は応援したい。なぜなら成功した経営者こそ今の政治に必要な人材の要件を満たしているからだ。それは以下の通り。

1.経営センスがある
2.お金に困っていない
3.業界の常識にとらわれない。

 私は常日頃から「ゼロから事業を作り出した経済人こそ政治を目指すべきだ」と主張してきた。そして若手起業家のための政治経済勉強会も開催している。

 まず経営センス。政治とは、究極的には、血税、社会保険料、国債発行による借金をどういう理念で運用していくかという、運用事業である。血税、社会保険料、国債発行によって調達した資金を、国民の生命・財産・誇り・幸せを守り増やすために、運用するのが政治家の役割なのだ。インフラ投資、教育、格差是正、高齢者福祉、子育て支援、それぞれの比率を全体のいくらくらいにして使うのか?そのために、どの税をどのくらい掛けるのか?社会保険料は誰からどれくらい負担してもらうのか?国債発行はどれくらいの金額とし、それらの借金をどれくらいのペースで返済していくのか?

 つまり、政治とは国家や自治体の経営そのものなのだ。これは経営者が最も得意とするところである。経営とは社員、顧客、取引先を説得して交渉する仕事である。この力量も政治が求めている。国民や他党の議員への説得や説明責任遂行はおろか、同じ党の議員にさえ、説得や説明責任遂行ができずにつまづくリーダーばかり登場し、政治は混乱している。

 経営者には先見性があり、市場や顧客と対話する能力に優れ、顧客や従業員を大切にして幸せにすることができる。それはつまり、行政担当者の能力を最大限に生かし、やる気を刺激して、目的である国民、市民の幸せを実現するということだ。

 経営者として、磨かれた交渉力・プレゼンテーション能力、説明責任遂行能力が何より政治に求められる。

雇用を作れ!

 なんといっても雇用創造力である。経済人の国家への貢献として納税と並んであげられるのが雇用である。首相が「雇用、雇用、雇用」と叫んだところで雇用は生まれない。自らのお金と人生をかけて事業を創造し、そこで雇用を発生させてきた経営者こそ、今日本の最大の課題である「雇用」での貢献が求められる。税制や規制を変え、必要に応じて財政で刺激して、得意の雇用創出に励んでほしい。

 二番目の「お金に困っていない」ということは、多少言いにくいことだが重要な事なのだ。「政治と金」の問題は究極には、選挙や政治活動にお金がかかり、金に困った議員がたくさんいることにある。自分に余裕がない人間に政治をさせると、そこに必ず利権にかかわるお金の問題が浮上する。政治は究極の慈善事業である。政治をきれいなものにしたかったら、お金に困っていない人に政治をしてもらうことだ。

 しかし、実際の選挙では、「国民目線」「負け組の代表」と主張する候補者に、有権者が共感を感じてしまう点は否めない。しかし、世の中を豊かにする仕事は、豊かにする術をすでに実施して経験済みの人間にこそ、その能力があるし、むしろそういう人しかできない。「私には何もありません」「もう後がありません」と絶叫している人は、自ら「私には何の知恵も力もありません」と大声で白状しているようなものだ。

 最後に、「業界の常識にとらわれない」ことだ。政界には伝統芸能のようなルールがあるが、大半は意味のないものだ。議会の会期、条例や法律の議会への提出方法、委員会の運営等、理解に苦しむものが多い。

 本当に国民のためならば、24時間週7日間ぶっ通しで審議すればいい。会期は何日間、本会議は何曜日、委員会は何曜日、審議時間は何時間、なんてだいたい決められていることがおかしい。また、議員の適正より当選回数を重視する仕組みもそうだ。今の時間、24時間365日戦う覚悟が必要で、適材適所が当たり前の、経営者からみたら、国でも地方でもおかしいことだらけだ。

 健全に自らの力で事業を切り開いてきた人物なら、多選や世襲など、非効率で非生産的な政治の常識にも嫌悪感を持っているだろう。一仕事終えたら、また経営の現場に帰って行ったり、後進の育成に精を出していくだろう。

世界には経営者出身の政治家がたくさんいる!

 特に知事や市長はいわば“大統領制”なので、経営者の最大の才覚であるリーダーシップを、大いにいかせる。国の規制や国との財政関係は、経営者感覚から見たらおかしいことだらけだろう。

 教育、福祉、インフラ建設、交通、商業、これらの現場を持っている地方にほとんど権限がなく、国の了解を得ないと現場が何も決められないなど、現場にどんどん権限を下ろしている現代経営の現場からは理解不能だろう。

 地方財政にしても、地域の実情にあわせて、課税自主権や自主立法制定権が与えられれば、より効果的な経済・財政計画が打てる。国は国全体が混乱すると反論するだろうが、今の制度で国家財政は、すでに混乱の限界まで達している。このまま座していれば、さらなる大混乱が必至なだけだ。

 オバマ大統領も弁護士事務所の共同経営者出身。元気のいい隣国、韓国李明博大統領も建設会社の社長出身。世界の金融センターであるニューヨークのブルームバーグ市長もメディア経営者。何かとお騒がせなイタリアのベルルスコーニ首相も経営者だ。

 渡辺美樹前会長は「批判より行動を」とリスクを取った。ほとんどの経営者が同じ気持ちだと思う。ここまで日本経済が追いつめられると、政治とビジネスは無縁とはいかない。愚かな税制や無駄な規制でどれだけビジネスが迷惑し、雇用創出や納税の機会が妨げられ、経済成長のチャンスを失い続けているか。そろそろ一番現場で苦しんできた経営者の出番である。後に続いて、人材不足の政界に、風穴を開けるべき時である!


 

特別区
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%8C%BA

中京都構想、大阪都構想が意味するもの!

2011.02.16(Wed)1JBプレス 木下敏之

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 ここ福岡は少しずつ暖かくなってきています。春の気配を感じる日がだんだんと増えてきました。2月6日の名古屋市長選挙と愛知県知事選挙では、前市長の河村たかし氏が大勝しました。この動きは、日本の政治の膠着状況を打破する春の訪れなのでしょうか? どこまで波及していくのか、次の名古屋市議選挙や大阪市議選挙が楽しみです。

 さて、愛知県知事選では、河村市長が支持し、当選した大村秀章氏が、愛知県と名古屋市を再編する「中京都」構想を提案し、話題になりました。河村市長もこの構想に賛同しています。きっかけとなったのは、橋下徹大阪府知事の「大阪都」構想でした。

 イメージとして「府」が「都」になると格上げという感じがしますが、では、「都」は「府」や「県」と比べて、行政組織としてどのような違いがあるのでしょうか?

23区という「特別区」がある東京都!

時代を遡ってみると、1869年に行われた版籍奉還のあと、明治政府は東京、京都、大阪に府を置き、それ以外は県とすることに定めました。その後、1886年に北海道庁を置き、1943年に戦時法制の1つとして、東京府を東京都に名称変更しました。「帝都東京」とするためです。

 敗戦後に地方自治法が制定されましたが、各都道府県の名称はそのまま引き継がれ、現在の「都道府県」になっています。

 このような経緯を見ると、「都」が「府」や「県」よりも大きな権限を持っているような印象を受けます。

 しかし、都と府と県は、国との関係で見た時に、行政機関として権限の違いがあるかというと、違いはありません(個別の法律に基づく権限は別です)。東京都だけが、他の府県に比べて国から多くの権限移譲を受けているということではないのです。

 一方、市町村との関係で言えば、都とそれ以外の府県を比べると、大きな違いがあります。都には23区という「特別区」があるのです。

 特別区は市町村とほとんど同じ権限を持ちますが、いくつかの権限を東京都が持っています。固定資産税の課税や徴収、消防、水道、下水道などは東京都庁が行っているのです。東京23区のような人口密集地であれば、水道や下水道、消防などは東京都がまとめて行った方が、確かにずっと効率的だと思います。

横浜市の「区」は自治の力を持たない!

 都道府県とほとんど同じ権限を持つ政令市には「区」があります。ところが、政令市の区は、東京23区とはまったく違います。

 政令市の区には、23区のような独自の自治権がまったくないのです。一番大きな違いは、23区には選挙で選ばれた区長と区議会議員がいますが、政令市には選挙で選ばれる区長と議員はいません。

 また、23区の区役所は市町村に準じて予算を編成し、自らのことを決めていきますが、政令市の区にはそのような自治の力はまったくありません。

 しかし、政令市の区は平均して人口が10万人を超えています。日本全国のいわゆる「市」の人口の平均はだいたい10万人程度ですから、独立した自治体としては十分な大きさです。

 横浜市では、区の平均人口が20万人を超え、最大の人口を持つ青葉区は約30万人です。

横浜のような人口368万人の巨大な市では、各区の事情もかなり違います。青葉区は若い人が多く人口が急増している区ですが、一方で、人口減少と高齢化の問題に悩まされている区もあります。

 2つの区はそれぞれ正反対の問題を抱えていますが、いずれも巨大な横浜市の判断を待たないと物事が進まないのです。まるで恐竜のようなものです。

 こうなると、区に自治権を持たせ「特別区」にした方がよいのではないかと思います。

 身近な福祉や街づくりの問題は、できるだけ自分たちの身近なところで決める制度が良いのです。現場の状況に合わせて柔軟な対応ができますし、住民が、自治体の意思決定に影響を与えることができると思えば、政治や行政への参加意識も高まるのではないでしょうか。

身近な問題は地域で決めるのが望ましい
 こうしたことを考えていくと、中京都構想や大阪都構想は、政令市を解体再編し、区を「特別区」にして自治権を持たせるということが、一番意味のあることではないかと思います。

 ただ、現在の法律を改正しないと、政令市を解体して特別区を置くことはできません。

 また、これまで政令市長会が主張してきたように、政令市を解体することなく、政令市の区に特別区並みの権限を持たせるように法律を改正するという考え方も成り立ちます。

 この問題について、一番巨大な政令市である横浜市長や、人口の半分以上が3つの政令市で占められている神奈川県の知事はどう考えているのでしょうか?

 私は、できれば河村市長の最初の公約のように、区役所を特別区にすることをはるかに超えて、人口1万~2万人に1つの地域委員会を作り、そこで身近な問題を決めていけるようにするのが望ましいと思います。自治という観点から考えても、民主主義という観点から考えても、とても良いことではないでしょうか。

どんな制度も住民の関心がなければうまくいかない!

 ただ、どんなに良い制度を導入しても、住民が関心を持って政治や行政に参加しなければ、うまくいきません。今の東京23区は、区長選挙でも投票率が30%台を記録することもあるなど、住民の政治参加が進んでいるとは、決して言えない状況です。

 この観点からすると、今回の名古屋市長選挙で私が一番関心を持ったのは、その投票率でした。これだけ連日、マスコミが取り上げたのだから、投票率はおそらく高かったはずです。70~80%くらいはいったのでしょうか?

 しかし、結果は54%。これが現実の数字です。

 どんなに良い制度でも、住民の関心がなくては効果が出ません。次の名古屋市議会議員選挙の投票率がもっと上がることを期待しています。

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