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江田憲司提供:江田けんじNET 今週の直言

外交では、昔から宮廷外交とか、首脳外交とか言われているように、一国のトップリーダーが、権謀術数うずまく国際場裡で、場数を踏んだ各国首脳との間で、大きな歴史的流れをくみ取り、大所高所、しかも臨機応変に、自ら決断を行い、国益を守っていくことが求められる。その意味で、いかに首脳外交が重要な役割を果たしうるか、戦略的外交とは何か、ということを、97年11月の「クラスノヤルスク合意」を例に検証しよう。これは「東京宣言に基づき、2000年までに平和条約を締結するよう全力を尽くす」という合意である。

 時は、九十六年秋の独コール首相と橋本首相の会談にさかのぼる。実は、それまで、クリントン大統領やシラク大統領などと異なり、橋本、コール関係は首脳同士でも一番疎遠な関係だった。それが、はじめての首脳同士サシでの会談、ここで、コール首相は、橋本首相の頭脳明晰さと軽妙洒脱ぶりに個人的好意を覚える。

 もともと、旧東側諸国と国境を接する独としてロシアの国情安定は最重要課題であり、独として、ロシア、エリチィン大統領には経済協力をはじめ多大なコミットメントをしていた。また、個人的友情関係もあり、エリチィンはコールを西側最大の盟友と心得ていた。

 そのコールが、この会談で、日露間の懸案である北方領土問題についての仲立ち、橋渡しを買ってでてくれたのである。この成果が出たのが、翌年六月のデンバーサミットである。ここで、橋本首相は、日露間の懸案について、胸襟を開き、首脳同士ノーネクタイで、しかも週末、モスクワ、東京の中間地点で非公式会談をしたい、という提案を行う。この電撃的提案をエリチィン大統領が受けるかどうか、外務省はいぶかったが、コールの強力な根回し、「ハシモトは話せる奴、できる奴。一度よく話してみろ」との意見具申が効いて応諾。十一月のクラスノヤルスクの会談になる。

 会談日程が決まると、橋本首相はすぐ動く。翌月七月の講演で、「ユーラシア外交」という外交戦略をはじめて打ち出し、当時、NATOの東方拡大や経済的困窮にあえいでいたロシアに助け舟を出した。

 ヨーロッパの大国と位置づけられていたロシアに対し、アジア太平洋国家としての発展の可能性を指し示し、「信頼、相互利益、長期的視点」という、いわゆる「橋本三原則」を提唱して、誘い水を、エリチィン大統領に強いメッセージを送ったのである。

 大統領もそのシグナルを見逃さない。もともと、ロシア人というのは腹芸、深読み大好き人間なのだ。その証拠に、夏からクラスノヤルスク会談までの間、エリチィン大統領もしきりに「ハシモトは出来る奴、頭のいい奴」というコメントをパブリックに度々表明、日本側の反応を探る。もちろん、狙いは大規模経済援助だ。しかし、ロシアの大統領が、日本の首相のことにこれだけ触れるのもめずらしい。

 こうして、お互いのボルテージがあがったところで、クラスノヤルスク会談での「二千年までに平和条約の締結に努力」という合意につながるのである。エリチィン、コール、ハシモトの首脳トライアングルの成果、まさに官僚の根回しだけでは出来ない首脳外交の真骨頂である。

 ちなみに、このクラスノヤルスク会談では、多少のハプニングが起きた。エリチィン大統領の趣味は、釣りとサウナで、ここクラスノヤルスクでもわざわざ別荘を改造してロシア式サウナを設け、文字通り「裸の首脳会談」も予定されていた。また、現地に着くなり、エニセイ川の川下りと釣りが準備されていたのだ。これは、自分の得意な領域に相手を誘い込んで、こちらのペースで首脳会談を進めていこうというエリチィン流の魂胆だったが、それを知ってか知らずか、冒頭首脳同士がはじめて会う場面、橋本首相は、自分の趣味であるカメラでエリチィン大統領を「カシャ」、おまけに、日本製のコンパクトカメラをプレゼントした。エリチィン大統領はカメラなどに全く興味はなかったが、結局、ハシモトに使い方を教えてもらう羽目に。これで、自分の算段が完全に狂い、逆に、「やはりハシモトは出来る奴だ」とエリチィンは感心したらしい。

相思相愛の両国首脳が、最早、サウナでそれを確かめる必要もない。エリチィンは、その後の川下りのフェリーの中で、会談冒頭では誰も予想していなかった上記平和条約の話を持ち出す。その話題は、その日の夜か翌日に予定されていたのにもかかわらずだ。そして、川下り後のサウナ会談は必要なしということで中止された。その当時のマスコミは、大統領の健康問題だとか、日本側が外交儀礼上好まないから断ったのだとか、色々憶測で書いたが、内実は、既にうち解けて信頼関係大となっている首脳同士に、小賢しい小道具は要らなかったというだけのことだった。

 橋本総理退陣後、日露関係、特に北方領土問題は様々な理由から、そのモーメンタム(勢い)を失った。まずもって橋本、コール、エリチィンといっや主役を張る役者が次々に退場したのが大きい。しかし、国際場裡で首脳同士のイニシアティブで、ある時期局面を急旋回させ活路を開いた意義というものは、それで色褪せたりはしない。首脳外交のお手本として、これからの政権も是非参考にしてもらいたいものだ。

 しかし、今の民主党政権には、この外交戦略はおろか、戦術すら微塵もない。やれ尖閣だ、北方領土訪問だと、目先の事件に追われて、その場しのぎの対応にあたふたとするばかり。厳しい外交交渉の経験もノウハウも人脈もない政権幹部が、外務省が持つ情報や複雑な外交経緯すら把握せず、ひたすら外圧に右往左往している姿だけが、国民の前にさらけ出される。

 「戦略も理念もない腰砕け外交」。この一点をもってしても、この政党に、この国の国民の生命・財産の安全、国土の保全を任せておくわけにはいかない。


◇ああ!外交無策・・・露大統領国後訪問!

2010年11月15日 江田憲司提供:江田けんじNET 今週の直言

ロシアのメドベージェフ大統領が、先般、国後島を訪問した。現職の大統領が、実効支配しているとはいえ、日本との間で紛争のある北方領土を訪れたのは初めてのことだ。

 なぜ、こうした事態に立ち至ったのか。それは、民主党政権の「外交無策」、「ロシアほったらかし外交」の「成果」に他ならない。

 ただ、かといって民主党だけの責めに帰すのは若干不公平だ。ことは、小泉政権時代の「ほったらかし」にもあるからだ。この北方領土問題は、橋本政権の「クラスノヤルスク合意」(後述)で頂点に達し、森政権時の「イルクーツク合意」までは、曲りなりにも、その解決へのモーメンタムがあった。それを断絶させたのは、小泉政権だったからだ。

 それが政権交代で鳩山政権となり、ロシア側の期待は一気に高まった。なぜなら、鳩山首相(当時)は、日ソ共同宣言(56年)を発した鳩山一郎元首相(祖父)との関係もあり、ロシアとの関係、北方領土問題の解決について並々ならぬ意欲示したからだ。あわよくば、半年以内にこの問題について前進させるという考えを打ち出してもいた。

 しかし、それは、鳩山氏の見事なくらいの、いつもの「口先政治」に他ならなかった。昨年11月には、メドベージェフ大統領も、日本の首相の意欲に呼応して「領土問題を前進させたい」との積極的な発言をしていたものの、半年たっても一年たっても何らアクションを起こさない政権に失望し、そして、鳩山氏が首相退任した後、二度も訪ロしたにもかかわらず、単なる世間話、社交をして帰るに及んで、ロシア側の堪忍袋の緒が切れたのだ。「こんな、何ら戦略も提案もない民主党政権をこれ以上相手にしてもしょうがない」。

 こういった背景が、択捉島近海での露軍の軍事演習、対日戦勝記念日(9月2日)の策定につながり、それに対し、何ら反発のメッセージを示さない民主党政権をさらにみくびり、今回の国後訪問に至った、といのが真相だろう。

 今回のAPECでの日ロ首脳会談では、「北方領土は我が国の固有の領土。この問題を前進させよう」と言った菅首相に対し、露大統領は「クリル諸島(北方領土のロシア名)はロシアの領土であり、将来もそうあり続ける」と答えたという。ロシア側の関心事項である「経済協力」には言及したものの、領土問題は取り合わなかった。これでは、四島の帰属問題ありと初めて認めた東京宣言(93年)よりも後退した、と批判されてもしょうがないだろう。これらは、すべて、民主党政権の外交無策、対ロ無策に起因するものなのだ(次週に続く)。
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