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RQ-1 プレデター
http://ja.wikipedia.org/wiki/RQ-1_%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC

MQ-9 リーパー
http://ja.wikipedia.org/wiki/MQ-9_%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC


2011年1月26日(水)日経ビジネス 菅原出

 無人機作戦の日常的な光景!

 ウィキリークスが公開した「アフガン戦争文書」は、それまでベールに包まれていた米中央情報局CIA)や米軍特殊部隊の隠密活動の一端も白日の下に曝した。

 CIAはその名の通り「情報機関」であるから、情報を収集し、分析することがその主要な任務である。しかし、こうした伝統的な分析作業のほかに、米国に対して直接的な脅威を与えるテロリストを探し出し、暗殺する特殊工作活動も実施している。そしてアフガニスタンパキスタンでは、こうした特殊工作活動の手段として、近年、無人機によるミサイル攻撃が多用されている。

 CIAが運用する無人機「プレデター」は、超高性能のビデオ・カメラとミサイルを搭載し、上空3キロほどを飛行し、CIAの要員や特殊部隊員ですら近づけないアフガニスタンパキスタン国境の村々を上空から監視し、「テロリスト」を発見し次第、ミサイルを発射して殺害する能力を有する。CIAは、まさにリモコン操作の暗殺作戦を実施しているわけである。

 また米軍も「プレデター」や「リーパー」などいくつかの無人機を運用し、同様に武装勢力に対する偵察や攻撃を実施している。こうした無人機による作戦は、政治的にも非常にセンシティブな問題であり、極めて秘密性が高い。これまでその運用実態はほとんど外部には知られていなかったと言っていい。

 ウィキリークスが暴露したアフガン戦争文書の中には、以下のような短い報告書がいくつも含まれている。

 「2009年6月4日:攻撃的なパトロールを実施中に、無人機(リーパー)が武装した反乱勢力一個小隊が(GR41RQQ45779072)地点の林に向かって移動しているのを発見。友好国の友軍がこの一群と交戦を開始したのを確認。13時52分、無人機は2発のレーザー誘導爆弾GBU-12で攻撃し5名の反乱武装兵が死亡。反乱武装勢力は再集結して無人機は再び交戦。1発のヘルファイヤー・ミサイルで攻撃し3名の反乱武装兵が死亡。14時20分、無人機は3名の反乱武装兵が携帯型対戦車砲(RPG)とAK47ライフルで武装し、(41RQQ449900)の地点から西に向かっているのを確認。無人機は1発のヘルファイヤー・ミサイルで攻撃。1名の反乱武装兵が死亡。9名の反乱武装兵ではない人々が死亡。」

 この「反乱武装兵ではない人々」とは一般民間人のことであろう。

 「2009年8月19日:第2軽装甲偵察大隊が無人機プレデターを用いてタリバン戦闘員を確認。白いトラックに乗車している。この敵勢力は地中にある武器庫から武器を運び出しているところが確認されている。これを受けて無人機はこの白いトラックに1発のヘルファイヤー・ミサイルで攻撃。6名の敵が死亡。連合国側の被害はなし。」

 これはタリバン戦闘員たちが武器を仲間に輸送しようとしていたところ、無人機で発見されて、そのままミサイルを撃ち込まれたことを意味している。無人機を使った日常的な軍事作戦の様子が、淡々と記されている。

実は無人機は故障ばかりだった!

 「アフガン戦争文書」で無人機関連の報告書を追っていて驚かされるのが、事故や故障の多さである。

 「2009年10月17日:1300頃、ANA(アフガン国軍)は、20名ほどの反乱武装兵が干上がった川床にポジションを取るために南へ移動しているとの情報を入手。1400頃、無人機「レイブン(Raven)」が発車され、指定された地点へと向かった。しかし、川床で敵を確認することは出来なかった・・・(中略)無人機がUターンをしているとき、敵がいるとされたポジションから300メートルほどのところで、無人機は突然高度を失い墜落した」

一度、この高価なハイテクの塊が墜落してしまうとその後が大変である。機体が敵の手に渡る前に残骸を回収しなければならないからだ。

 「直ちにわれわれは墜落した無人機を確保するために徒歩によるパトロールを6名の米兵と40名のアフガン国軍に要請し、墜落現場を上空からカバーし、監視するための航空支援も要請した。探索のためのパトロールを準備する間、アフガン国軍がこの任務に冷淡で、要請に応じないと通告してきた・・・(中略)われわれは警察の指導にあたっている教官チームと連絡を取り、無人機を回収するための徒歩もしくは車両でのパトロールを手伝ってくれるように要請。しかし、この教官たちは、現地でこの無人機が反乱武装兵たちに撃墜されたとのインテリジェンスがあるため、墜落現場近辺では待ち伏せがある可能性が高いとして、この要請に冷淡。しかも、すでに機体はタリバンの指揮官の家に運ばれたとの情報もある・・・」

 結局、最終的には米軍部隊が無人機の回収に向かったが、タリバンは米軍に待ち伏せ攻撃をかけたため、米軍は撤退せざるを得なかったと記されている。

 この事件は例外というわけではなく、「無人機が墜落」「無人機が故障」といったタイトルの報告書が次々と出てくる。2009年9月13日には、次のような事件も報告されている。

 「アフガニスタン南部でコントロール・リンクを失った無人機リーパーを撃墜するためF-15戦闘機の発進要請がかけられた。この無人機を撃墜するとの決断が下される前に、同機とのリンクを回復するためのあらゆる手段がとられたが、結局同機が国境を越えてタジキスタン領内に入ってしまう前に撃墜するとの決定が下された。F-15はリーパーに射撃を行い、そのエンジンを破壊した。すると同機とのリンクが再び回復し、コントローラーは同機がRagh地区の山中に墜落したことを確認。同機の墜落地点も確認できた。リーパーには重要なアイテムは搭載されていないが、ヘルファイヤー・ミサイルとレーザー誘導型爆弾GBU-12が搭載されたままである。」

 現在、無人機はオバマ政権が対アフガン戦略を進める上で、最も重要なツールの1つとなっている。増派部隊によるアフガン安定化作戦が思うように進まない中で、無人機によるタリバン指揮官やアルカイダ指導部への攻撃は、オバマ政権が唯一「成功している」と胸を張って主張している作戦だからである。

 特にアフガニスタンから国境を越えてパキスタン側へ逃げ込み、そこに拠点を築いているタリバンなど反米武装勢力に攻撃を加えるため、米軍及びCIAはますます無人機への依存度を強めている。

 2010年9月、デヴィッド・ペトレイアス駐アフガン米軍司令官は、CIAに対して米空軍が運用していた無人機を貸し出し、CIAの権限で進められているパキスタン領内への無人機攻撃をさらに倍増させることを認めた。

 これにより、それまでは週に2回程度だった無人機による攻撃が、9月に入ってから週5回のペースに倍増されたという。この結果9月の1カ月間だけで、パキスタン領内で実施された無人機によるミサイル攻撃数は22回に上っており、9年前にアフガン戦争が開始されて以来、最多を記録している。

 オバマ政権は、無人機の使用をさらに拡大させ、対テロ任務の柱に据えている感さえ見受けられるが、実際の運用面ではトラブルも多く、墜落した際の機体回収の問題など、負の側面も多く存在することを、ウィキリークスの機密文書は教えてくれる。

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