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2010.10.05(Tue)Financial Times

インドは今、どうやって若い人口を仕事に就かせるか、想像力を働かせ始めている。何しろ、インドの人口12億人のうち、およそ6割が25歳未満だ。増加し続ける人口は、年間8.5%の国内経済成長が提供できる以上の機会を必要としている。

 手近にある答えが、中国語を学び、お隣でインド以上の急成長を遂げる中国経済のチャンスをつかむことだろう。

中国語を受けつけずにいることは、もはや賢明ではない !

先見の明があるカピル・シバル人的資源開発相(教育相に相当)は、インドの公立学校に中国語教育を取り入れ、インドの言語力向上のために中国政府の協力を得ることを提案した。

 実現すれば、長年にわたって英語と国内の地域言語を優先させ、中国語習得の重要性を軽視してきたインドにとって、大きな政策転換となる。

 中国語を受けつけずにいることは、もはや賢明なことではないし、インドの経済的利益にもかなわない。インドと中国の2国間貿易は今年、600億ドル規模に達すると見られている。大量の安い家庭用品は言うまでもなく、発電所や携帯電話基地局など、インドの変革を支えている技術の一部はヒマラヤ山脈の向こう側からやって来る。

 インドは次第に、中国と比較して自国を評価するようになった。中国語を身につければ、中国が何をうまくやって過去40年間で国民所得を劇的に伸ばしたのか、より深く理解できるようになるかもしれない。また、同盟国というよりは短気な競合国同士のように見え、国境紛争や地域での影響力を巡る論争が絶えない新興大国間の関係も改善されるかもしれない。

 インドでは、外交官や産業界のエリート層を別にすれば、中国はよく知られていない。中国に旅行したり、留学したりする機会を得られた人もごく少ない。

インドの将来構想にとって不可欠な存在!

 中国は、インドを世界のサービス業の首都にしようとするシバル氏の構想にとって不可欠な存在だ。サービス業は既に、インドのGDP(国内総生産)のかなりの部分を占めている。インドは将来、社会の高齢化が進んで人材を必要とする国々に人的資源を輸出するようになる。人口の伸びを抑えるために一人っ子政策を追求した中国は、輸出先の1つになると見られる。

 シバル氏の着想の原点は、インドのIT(情報技術)アウトソーシング産業だ。英語の使用と有能な若い学卒者のおかげで、インド経済は過去20年間で、北米および欧州経済にしっかり組み込まれてきた。

 インドのアウトソーシング企業は今、中南米諸国やほかのアジア諸国、中でも開拓が難しい中国、日本市場に拠点網を広げつつある。言語能力はこのモデルの成功にとって中核的な要素だ。

インド政府が中国語奨励に関心を示す背景には、中国語を学ぶ学生の数が世界中で急増していることがある。英ブリティッシュ・カウンシルや仏アリアンス・フランセーズに相当する政府公式機関の孔子学院には、昨年、全世界で約26万人が在籍していた。

 対照的にインドは、孔子学院に疑いの目を向け、主要な教育拠点から遠ざけてきた。

 シバル氏はよく、インドの教育を取り巻く官僚制度が遅れているところで指導力を発揮する。1年余り前に人的資源開発相に就任して以来、盛んに喧伝されるインドの人口の配当が災いに転じないよう、何百万人ものインド人に適切な技能を身につけさせるという大きな課題への対処が遅かった省に活力をもたらしたとの定評を得た。

インドを大きく変える力!

 中国語教育の推奨は、いくつかの障害に見舞われるだろう。

 まず、シバル氏は、全国的なカリキュラムの中で言語教育を拡充することについて、インドの保守的な後期中等教育中央審議会(CBSE)を説得しなければならない。多くの人は、中国語を取り入れるのであれば、インド人が地球市民になるのを手助けするためにロシア語やスペイン語が果たす役割はどうなのか、と問うだろう。有能な教師をどこから見つけてくるのかと問う人もいるかもしれない。

 次に、インドでは、言語を取り巻く政治勢力が強い。インド南部の州は昔、数十年間にわたって、北部の言葉と見なされるヒンディー語を学校で教えることを頑なに拒んだ。大半の州は断固として、地域の母語を優先し、擁護する。

 第3に、中国語教育の推奨は、インドのアイデンティティーや、アルナチャルプラデシュ州、シッキム州といった中国と国境を接するインド北東部の州の言語を希薄化する危険を冒すと考える人もいるかもしれない。

 それでも、シバル氏は間違いなく、大事なことに気づいている。近代のインドでは、言語は状況を大きく変える力を持っているのだ。

By James Lamont in New Delhi
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