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民主党政権「あっけない幕切れ」永田町は一斉に動き出した!

2011年02月14日(月) 週刊現代

ドン詰まりの菅首相に残されたプライドの捌け口は、もはやたった一つしかない。総理の絶対権限、「解散・総選挙」である。開き直った首相の目には、もう何も映らない。民主が消滅? それがどうした!

名古屋で火がついて降参!

 天正10年6月2日。自領の丹波・亀山を前日に発っていた明智光秀は、その日の未明、京都・桂川を渡ったところで、こう宣言した。

「敵は本能寺にあり」

 織田信長にとっては、身内の光秀に見せた、一瞬の油断が命取りになった。自分が完全に包囲されたと知るや、信長は「是非に及ばず」(もはやどうしようもない)と呟くと、自ら弓を手にとって奮戦した後、本能寺を包む紅蓮の炎の中に消えていった・・・。

 そのおよそ430年後。それまで政界で「魔王」のように怖れられていた小沢一郎元幹事長を破り、天下を取った・・・はずだった菅直人首相が、まるで光秀のように、あっけない最期を迎えようとしている。

 小沢氏は1月31日、検察審査会による起訴議決を受け、かねての予定通りに強制起訴された。

「小沢をやらなきゃ、俺がやられるんだ。小沢は田中角栄と同じように、消さなきゃならないんだ!」

 そう言い続け、民主党の中での"信長"的存在だった小沢氏に対し「変」を起こした菅首相の目的は、とりあえず成就したということになる。

「(菅首相や仙谷由人民主党代表代行は)いままで神様みたいだった小沢を苛めることができて、嬉しくてたまらないみたいだな」

 民主党の長老・渡部恒三元衆院副議長は、小沢氏を葬り去って一時の昂揚に包まれている菅首相らについて、そう感想を洩らした。

 だが、「光秀の三日天下」(正確には11日)という言葉が示すように、準備もなしに、行き当たりバッタリで政権を奪取した者の最期はあっけない。単に「首相になりたい」「その椅子を守りたい」一心で、口から出まかせを連発し、国民の期待を裏切ってきた菅首相の先行きは暗い。

「2月6日の名古屋市長選・愛知県知事選の結果によって、党内では"菅降ろし"の声が出てくる。これで菅さんが責任を取らないなら、間違いなく4月の統一地方選に大打撃を与えることになります。民主党の不人気は地方議員のせいではなく、やることなすことすべて整合性がない、菅政権によるものだというのに・・・」(吉田公一代議士)

怒鳴る、怒鳴りまくる!

 このまま菅首相が総理大臣の座に居座ったら、民主党は終わりだ---。いまやそれは、大半の民主党議員にとって、暗黙の了解事項になりつつある。マグマのように鬱積した不満は、ふとしたきっかけで噴出し、簡単に大噴火を起こすだろう。そして今度起きる爆発は、菅政権のみならず、民主党そのものを消滅・四散させる結果になる。

「今年度予算を自然成立させるためには、3月2日までに衆院を通過させなければなりません。ところが、ただでさえ通常国会の開会が当初の予定より遅れた上、菅政権の求心力低下、野党の抵抗で、これがほぼ絶望的になってきました。仙谷氏ですら周辺に、『このまま菅政権が続くと、予算が通らん』と洩らしています」(民主党中堅代議士)

 菅政権の場合、本予算の成立が覚束ない上に、その予算執行の根拠となる関連法案の成立も絶望的。予算を仕上げることができなければ、「最小不幸社会の実現」などという首相の公約など、単なる空文と化す。

 民主党国対幹部も、表向きは「野党との協議の道を探る。小沢起訴を交渉カードに使えないか」などと話しつつ、ホンネとなると、

「どう考えても、菅には退陣しか残されていない」

 と完全に勝負を投げている状態だ。

民主党公明党との連携を図っていますが、相手のほうは、もはや民主と組むつもりはまったくありません。菅首相は、4月の統一地方選が気になる公明党が、話せば手を貸してくれると考えていたようですが、いまでは公明党が、民主党と組むメリットがありません。民主党が地盤沈下すれば、それだけ公明党やみんなの党の票が伸びる、という状況なのですから」(政治評論家・屋山太郎氏)

この惨めな状況に、菅首相本人も、小沢起訴による興奮が冷めつつある中、さすがに現実に気付き始めたのだろうか。ここに来て、首相は頻繁に官邸内で怒鳴り散らすようになっているという。

 首相官邸スタッフの一人がこう語る。

「このところますます、"イラ菅"の爆発が増えています。『オレの考えが、ちゃんと国民に伝わっていない。政府広報を工夫しろ!』と、秘書官や補佐官を呼びつけ怒鳴りつけている。『新聞はダメだ。あいつらは自分たちに都合のいいところだけ切り取って報道するから。テレビがいい。もっとテレビ出演を増やせないか検討しろ』『官邸からテレビ会見をするのがいい』とも言っていますね」

 うだつの上がらない首相の様子を心配し、民主党の女性議員の有志は、「菅さんに、赤やオレンジとか、もっと明るい色のネクタイをするよう働きかけよう」という運動まで起こしている。ところがなぜか、「首相本人が、まったく耳を貸してくれないのです」(民主党女性代議士)というから、もはやファッションのことなど気にしていられないほど、精神的に切羽詰まっている様子が窺える。

 焦る菅首相のイライラは、どうにも止まらない。

「S&P(スタンダード&プアーズ)社によって日本国債が格下げされた際、『そうしたことに疎い』と発言して大問題になった時も、後で財務省出身の羽深成樹秘書官を呼んで『なんで事前に知らせなかったんだ!』と当たり散らしていました。周囲は『単に、首相の日本語能力の問題だろう』と、呆れ果てていましたけど」(官邸関係者)

「私兵集め」を始めた仙谷!

 ちなみに、先月に改造内閣を発足させた直後だけ、首相は元気だったという。何しろ、自分を差し置いて官邸の主に納まっていた仙谷氏を更迭し、煙たい存在がいなくなったからだ。

「官邸内には、一時的に"春"が来ました。何しろ、それまでは首相も含めてみんなが、仙谷さんの意向を気にしていつもピリピリしている感じでしたから。その重しが取れた気分で、首相も『やっとオレ自身の政府だ。ここからが勝負だ』と奮起していたんです」(別の官邸スタッフ)

 しかし、やっぱり菅首相には無理だった。通常国会が始まるや否や、首相は年金制度一元化の断念、子ども手当の満額支給断念など、民主党マニフェストの根幹を覆す発言を連発し、国民を失望させた。

 小沢氏が失脚し、菅首相が自滅していく中、名実ともに民主党政権の最高権力者となりつつあるのは、仙谷代表代行である。

 菅首相をけしかけ、小沢殺しに走らせた仙谷氏は、強制起訴が行われた直後、記者団から感想を求められてもニヤニヤしながら、

「知・り・ましぇ~ん!」

 

と惚けた。かと思うと、その後は起訴状を見て、

「ずいぶん、あっさりした書き方だなあ。なんか、形式犯みたいな書き方だ」

 と、あたかも「罪が軽すぎる」と言いたげに、不満を洩らしたりした。

 ただし表向き仙谷氏は、小沢問題についても「自分はもう関係ない」と素知らぬ顔をしている。邪魔な王を排除する汚れ仕事は、菅首相や岡田克也幹事長に丸投げし、その隙に自分は、せっせと党内権力の基盤作りに励んでいる。

「やっているのは、まず"岡田潰し"。岡田氏が小沢問題に汲々としている隙に、どんどん幹事長の権限を侵食している。仙谷氏の意向で、党本部の幹部職員も配置換えになり、小沢氏に近く、幹事長室の取りまとめ役だった職員は異動させられ、代わりに仙谷氏子飼いの職員が送り込まれました」(民主党幹部職員の一人)

 仙谷氏は、「公共政策プラットフォーム」(通称プラトン)という、かつて自身が代表理事をしていた民主党のシンクタンク的組織も復活させようとしている。この「プラトン」は、仙谷氏が中核になり6年前に発足しながら、小沢氏が党代表になった際、予算を取り上げられて機能停止に陥っていた経緯がある。仙谷氏は小沢氏が失脚したのをいいことに、ちゃっかり自分直属の政策研究機関として復活させるつもりなのだ。

「政府にはすでに、同じような機能を持つ国家戦略室があります。加えて菅首相は、党綱領を策定するための『党改革検討本部』の設置を指示し、岡田さんが本部長になって人選も終えている。仙谷さんの『プラトン』復活は、完全にこれらとバッティングしますが、一切、お構いなしですね」(別の民主党中堅代議士)

 さらに仙谷氏は、最近「代表代行補佐」なる職を新設し、古川元久前官房副長官、長島昭久前防衛政務官、吉良州司前外務政務官ら、自分の子飼い議員5人の起用を画策。要するに「私兵」の強化だが、あまりに露骨すぎて小沢グループに攻撃の口実を与えるとして撤回。古川氏のみを起用することになった。

 いずれにせよ、仙谷氏は菅政権の崩壊を見越し、すっかり「政権乗っ取り」の方向へ動き出している。

「選挙敗戦の責任は全部、菅首相と岡田幹事長に取らせる。二人を引き摺り下ろしたら、"前原誠司代表"の元、自分が幹事長になって党を壟断する。何のことはない。まるで小沢氏がかつてやって来たような手口ですが、それが仙谷氏のメイン・シナリオでしょう」(全国紙民主党担当記者)

 本能寺の変において、覇王・信長(小沢氏)を裏切った光秀(菅首相)を斃し、ライバルの柴田勝家(岡田氏)をも打ち破って最高権力者にのし上がったのは、羽柴秀吉である。ちなみに秀吉が勝家を自刃に追い込んだ際、手元に引き取ったのが、NHKの大河ドラマでも描かれている「茶々」「初」「江」の三姉妹だ。

 仙谷氏の立場は、当時の秀吉と似ている。謎が多いとされる本能寺の変で、実は秀吉こそが・黒幕・だったという説もある。秀吉は、光秀の暴発を事前に知りえて準備したからこそ、変に際して即座に行動を起こすことができたという---。

いかにもでき過ぎた話だが、現代の・仙谷秀吉・が、現実にそれに近いことをやっている以上、あながち、それもフィクションとも言えないかもしれない。

プライドだけは高いから!

 ただ、ここに問題が横たわる。仙谷氏の理想は、解散・総選挙をすることなく、菅首相を辞任に追い込むことだが、首相のほうは、「引き摺り下ろされるような惨めな辞め方はしない」と宣言しているからだ。

「菅首相は、『総辞職してクビを差し出すくらいなら、いっそ解散・総選挙をする。そのために議席を減らしても構わない』という考えに傾いている。『菅はヤケを起こすと何をするか分からない』というのは、小沢氏も洩らしている懸念です」(民主党ベテラン議員)

 衆院で300議席以上を維持する現在の権力基盤を、そっくりそのまま菅政権から簒奪したい仙谷氏にとって、首相の暴発は、もっとも忌むべきシナリオだ。

「菅首相は、『内閣総辞職に終わった竹下(登元首相)ではなく、解散した宮沢(喜一・同)の道を選ぶ』と考えている。総理としてのプライドを満たすため、という理由だけで、"伝家の宝刀"を抜きかねません。その場合は、財政再建や社会保障の建て直しを看板にして、反対する人間は与野党を問わず"抵抗勢力"だとする、かつての小泉的手法を用いるつもりです」(同)

 解散・総選挙になれば、民主党は大敗を免れない。それでも、自己中心的な菅首相なら、解散を強行する・・・そんな懸念が、永田町に次第に広がっている。

 そして、民主党の混乱にいっそうの拍車をかけているのは、こうした菅首相の暴走と小沢氏の強制起訴により、党内の分裂がいよいよ深刻化しつつあることだ。

 昨年9月の代表選以来、菅首相との関係がすっかり悪化し、ところ構わず菅政権の批判を繰り返す鳩山由紀夫前首相は、最近も苦々しげにこう洩らした。

「(自分と同じ)『新党さきがけ』にいた議員は、民主党が政権を取ってからみんな大臣になったけど、菅さんだけは『さきがけ』の同志とは認めたくない。真の同志は、あの頃、勇気を振り絞って自民党を飛び出した連中のこと。菅さんは、単に自民党を批判したくて、後から入ってきた人だ。もともと中身は何もない」

 そもそも、本能寺で炎の中に消えた信長と違い、小沢氏はいまだ"健在"だ。菅首相は小沢氏の息の根を止めたいのがホンネだが、やり過ぎると党内の亀裂が表面化し、国会運営がますます至難の業になる。結局、小沢氏に対しては証人喚問をチラつかせつつも、「党員資格停止」などの処分でお茶を濁す他ない。

民主党は消滅する運命!

 実際、小沢グループのベテラン議員の一人は、こう吐き捨て、菅・仙谷両氏への敵意をむき出しにした。

「われわれ(小沢&鳩山グループ)が反乱軍のような扱いを受けているが、もともとは奴ら(菅&前原・枝野グループ)のほうが反乱軍であって、正規軍はこっちなんだよ。菅首相は、衆院の数を頼りに法案を通していき、予算を成立・執行させるつもりだろうが、こちらには、当日・腹痛・を起こしそうな議員がいくらでもいるんだ」

 小沢氏は強制起訴された1月31日、小沢&鳩山系議員ら約20人と、東京・六本木で会食。「裁判では、堂々と身の潔白を主張する」と、あらためて戦闘意欲を表明しつつ、

「(強制起訴による裁判で)検事役を務める弁護士らは、『検察審査会で議決されたから起訴した』とか、『有罪との確信があって起訴するわけではない』とか、無責任なことばかり言っている。あまりにひどい」

 と、不満を洩らしたという。そんな小沢氏には、「是非に及ばず」と失脚を受け入れるような達観した様子は、さらさらない。裁判で無罪を勝ち取り、復権を果たして菅・仙谷に逆襲する---小沢氏には、そんな妄執が見え隠れする。

 結局、日を追うごとに泥沼化していく民主党の内ゲバが、行きつく先はどこなのか。はっきりしているのは、ここまで互いの憎悪が高まった状態で、もはや一つの政党でいるのはムリ、ということである。

「もともと民主党は、自民党を倒して政権交代をするという目的以外に、何も共通点がない烏合の衆でした。政権維持がこれ以上は無理となれば、もはや一緒にいる理由がない。民主党が分裂して消滅し、自民・公明・みんな等、全政界を巻き込む再編の季節が、目前に来ている。それだけは確かだと思います」(民主党閣僚経験者)

 ただし、もしも現代に、茶々や江のような女性がいたら、はっきり、こう主張するだろう。

「あんたらのせいで、私の人生もうメチャクチャ。どう責任取ってくれんの!」

 見るにたえない権力争いがこれ以上続くくらいなら、いっそ、一から作り直したほうがスッキリする。 

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