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コピ・ルアク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%AF
CNN.co.jp 1月2日(日)
コーヒー愛好家にとって、世界で最も高価とされるインドネシア産の「コピ・ルアク」は魅惑の一杯だろう。ジャコウネコのふんから取れる豆を原料とした、同国独特のコーヒーだ。
インドネシア語で「コピ」はコーヒー、「ルアク」は野生のジャコウネコの意味。ジャコウネコが食べるコーヒーの実のうち、消化されずに排出される豆の部分を集めて焙煎(ばいせん)する。ジャコウネコの胃液などの作用によって、独特の味と香りが生まれるとされる。同国内で一杯8ドル(約670円)、国外では50ドル(約4200円)という高級品だ。コピ・ルアク・ブランドのトップ、ヘンリー・フェルナンド氏は、「供給が非常に少ないために価格が高くなる」と説明する。
ジャカルタ市内のコピ・ルアク・カフェで、その味を試してみた。豆をひいた粉を店員が真空パックの袋から取り出し、金色のカップに入れて湯を注ぐ。かき混ぜてからふたをして2分間待つと出来上がりだ。まるでインスタントコーヒーのようだが、ひと口味わうと違いが分かる。とても飲みやすくてほのかにチョコレートとキャラメルの風味があり、コーヒーにありがちな酸っぱい後味は感じられなかった。
コピ・ルアクは長年、インドネシア国内より国外での人気が高かった。だが近年は経済の急成長にともない、同国の富裕層の間でも親しまれるようになっている。フェルナンド氏によれば、2002年に1号店ができたコピ・ルアク・カフェは、現在20店舗まで増えた。また国外でも、ジャック・ニコルソン主演のハリウッド映画「最高の人生の見つけ方」(08年)で取り上げられ、さらに注目を集めている。
国内では最近、有力イスラム団体がコピ・ルアクを「不浄」として禁止法を提案した。しかしフェルナンド氏によれば、排出される豆は皮に包まれていることや焙煎前に洗浄していることが理解され、その後イスラム法で正式に認められたという。
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