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Facebook(フェイスブック)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF

2011年01月26日(水)現代ビジネス 市川裕康

 先日、日本で封切られた映画『ソーシャル・ネットワーク』、併せて発売され、本コラムでも紹介した書籍『フェイスブック 若き天才の野望』の好評判も影響し、身の回りのいろいろなところでフェイスブックのことが話題になりつつあります。

 そんな中、『知らない人からの「友達リクエスト」にどう対処していいか分からない!』、という質問を、何度となく頂く機会があります。

 個人どうしの交流、ビジネスのブランディング、そして先日のチュニジアで起きた政変等、社会に大きなインパクトを与える可能性を持つフェイスブックですが、まずは個人が安心してこの新しい道具を使いこなすことは大事なステップだと思います。

 そこで、今回は友達リクエストに関して気になっているポイントを3つ、ご紹介したいと思います。

[1] 知らない人からのリクエストは勇気を持って「保留」を!
 そもそも個人の自由な考え方でポリシーを持っている方も多いと思いますが、私が敢えて推薦したいのは、知らない人からの友達リクエストの「承認」は勇気を持ってご遠慮することです。「承認」と「後で」の2つの選択肢があるのですが、「後で」をクリックします。その際に相手には「保留」となったことは通知されません。

 理由はいくつか挙げられるのですが、重要と思われる点は以下3つです。

1.  そもそもフェイスブックの基本的な思想として、既にリアルな人間関係を有している友達、家族等とコミュニケーションを取るためのプラットフォームである、という点が挙げられます。

[2] 自分の情報開示レベルを確認しましょう
 まだフェイスブックを使い始めたばかりで、会社の上司、取引先、知らない人からあまり見つけて欲しくない、という方も多いと思います。自分の情報開示レベルをしっかりと確認した上でフェイスブックに馴染むのが大切です。

 「プライバシー設定」のページにアクセスすることで簡単に設定変更が可能なので、情報開示を全て「友達のみ」にしておくなど、開示レベルを安全なところから使い始めるのが無難だと思います。

 なお、フェイスブックに登録すると、自動的にグーグル、ヤフー等の外部検索エンジンの検索対象となっているので、希望しない方は「設定画面」の「一般検索」の箇所でチェックを外すことが可能です。

[3] 自分ならではのソーシャルメディアポリシーを宣言してみましょう。
 実名、そして写真付きで頂いた友達リクエストを「保留」することで、まるでその方を否定してしまうようで申し訳ない気持ちになるのも無理はありません。まして、その方が仕事上関係するかもしれない人だったり、共通の知人がいたりして、お断りしにくい場面もあると思います。

 そんな時には自分にとってのソーシャルメディアポリシーを明示する方法を提案したいと思います。例えば、著名人である勝間和代さんの個人ページを訪れると、自己紹介の欄には「友だち申請の承認は、実際にお会いして、今後もお付き合いがある方に限らせていただきます。よかったら、ファンページへどうぞ。」と書かれています。

 ツイッターでは45万人以上のフォロワーがいるにも関わらず、フェイスブックでの友達の数は非常に限られた数となっています。全ての人が勝間さんと同じように独自のファンページを運営できるかどうかは別としても、このようにスタンスを明確にすることで、一貫性を持ったコミュニケーションのスタイルを持てることは、ある意味センスのいい、効果的な使い方ではないかと思います。

 ツイッターの利用が急速に拡大した日本において、「フォロー」する感覚でフェイスブックの「友達リクエスト」を送る方が多いように感じます。「日本ならでは」の使い方はもちろんあるとは思いますが、一人ひとりが安心して、心地よいコミュニケーションを行うための、マナーやルールが、これから徐々に発展し、拡がっていくことを願っています。



 友達リクエストを送る際の確認ボックスには「〇〇さんに友達リクエストが送信されます。友達リクエストは知り合い以外には送らないようお願いします。」とも明確に記載されています。*つい最近までこのメッセージは「〇〇さんにあなたと友達だということを確認していただく必要があります。」というものでした。

2.  「承認」をすることで写真、職場、居住地の情報、近況コメント等、膨大な個人情報へのアクセスが可能になります。起こって欲しくはないですが、どうしてもスパム行為、個人情報の流出等はありえます。 そういったリスクの可能性を低くするためにも、全く会ったことがなく、しかも文脈を明記する一言メッセージが含まれてないリクエスト等は保留するのが安全です。

3. フェイスブックの優れた機能として、既に友達になっている人とのつながりから類推し、「知り合いかもしれない人」が推薦されることがあります。実際の友人との精度の高いつながりを保つことで、昔の同級生、連絡先が分からなくなっていた懐かしい友人、興味関心の近い人との、思いがけない出会いの確立が高まります。

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本体は3万9800円の低価格!1年間の電気代はわずか624円

オフィスでは1人1台のパソコンがあたりまえとなって久しく、もはや日常業務にパソコンは不可欠だ。ビジネスの現場では、パソコンの有効活用による生産性向上とともに、コスト削減やセキュリティ強化への要求がますます高まっている。

ユニットコムはBTO/自作パソコンショップ「パソコン工房」や「Faith」、「TWOTOP」を全国展開している企業である。主にコア層の個人ユーザー向けに、性能・信頼性・コストパフォーマンスそれぞれに満足度の高いオリジナルパソコンを長年提供してきた。

同社はこの度、そのような豊富な実績を背景に、法人向けパソコンの分野にも事業領域を拡大。その第一弾として、2010年11月末より販売開始した製品が、液晶一体型パソコン「Lesance Crimson-e」(レサンセ クリムゾン イー)である。OSは最新のWindows 7 Home Premium 32bit 正規版がプリインストールされている。

同製品の特長としてまず挙げられるのが、コストパフォーマンスの高さだ。本体は3万9800円(税込)という低価格を実現。もちろん一体型ゆえに、液晶モニター込みでの価格であり、有線のキーボードやマウスも付属する。企業はパソコンの導入コストを大幅に削減できる。

導入時のイニシャルコストに加え、ランニングコストの低減も期待できる。省エネ・薄型LED液晶の採用などによって、低消費電力を達成。年間の電気代(電気使用量料金)をわずか624円※に抑えられる(1日8時間稼働、スリープ時稼働16時間で年間360日使用の場合)。これは、3年前の一般的なデスクトップパソコン+液晶モニターの環境と比べて、1年間で約9600円※のコスト削減になるという。

※いずれもユニットコム調べ。

※電気代の計算は以下の数字を用いた。
稼働時消費電力:12W 8時間×30日 東京電力費用44.9円/月
スリープ時消費電力:1W 16時間×30日 東京電力費用7.5円/月
合計 月間消費電力:3.36kW 約52円/月

◇フルHDの広い画面で効率よくソフトが使える!

コストパフォーマンスの高さと並ぶ同製品の特長が、高解像度の液晶画面だ。解像度1920×1080ドットのフルHD18.5インチ型ワイド液晶を搭載している。液晶パネル周囲の枠(ベゼル)は、幅を最小限に抑えたスタイリッシュな設計となっており、画面の大きさを活かすデザインとなっている。

解像度1024×768ドットのスクエア型液晶と比べると表示範囲が格段に大きく、デスクトップを広々と使えるので、オフィスワーカーの生産性の向上に寄与する。例えば、ビジネスで多用される表計算ソフトなら、より多くの行/列を表示できるようになる。それゆえ、下や右の方にあるセルを表示するために、いちいち画面をスクロールする手間が少なくすみ、作業に要する時間を短縮できる。プレゼンテーションソフトにおいても、各種ツールバーや作業用ウィンドウを表示しながら、スライドを大きく全体表示できるなど、効率よく作成できる。ほかにも、日常よく使うワープロやWebブラウザー、業務アプリケーションなどあらゆるソフトウエアで、広い画面を利用するメリットがある。

CPUはインテル Atom プロセッサー N450、HDDも160GB、メモリは1GBなど、ハードウエアは必要最小限なスペックにとどめられているが、通常のビジネスユースには全く問題ない。文章作成や表管理作業、インターネットやメールなど、高い性能を必要としない業務に日々使うパソコンの新規導入に最適な製品だ。同時に、長年使い続けている一世代前の高消費電力・低解像度のパソコンのリプレースにも向いている。

◇優れた省スペース性を実現 ドライブレスで持ち出し防止も!

Lesance Crimson-eは高い省スペース性も備える。一体型なので、パソコン本体の設置スペースを別途必要としない。本体の最も薄い部分は16mmのスリム設計なうえ、本体とモニターをつなぐケーブルもないため、オフィスの机の上のスペースをより有効利用できる。重さは1.76kgと軽量ボディのため、セッティングやオフィスのレイアウト変更に伴う移動も容易だ。

本体カラーはブラックとホワイトの2色が用意されており、職場の雰囲気に合わせて選択できる。また、パソコンは電源ファンの音が結構うるさかったりするが、本機はACアダプター駆動のため騒音が少ないのもオフィスユースではうれしいところだ。

セキュリティについても優位性を持つ。一般的な事務業務では、光学ドライブを利用するケースは極めて少ない現状から、ドライブレス構成を採用している。その結果、コスト削減とともに、機密データを書き込んだCD/DVDディスクの持ち出しによる情報漏えいの防止も実現した。ほかにも、据え置き一体型のため、ノートパソコンのように持ち出される心配は少なく、紛失や盗難による情報漏えいのリスクも低い。

◇グラフィック機能が充実の上位モデル 全国を網羅したサポート体制!

ユニットコムではLesance Crimson-eと並行して、上位モデルの「Lesance Crimson-e EX」も提供している。同モデルはLesance Crimson-eをベースに、メモリは2GB、HDDは320GBと2倍の容量にアップ。さらにはグラフィック・アクセラレーターとして、「NVIDIA ION Graphics Processor」を搭載するなど、駆動性や保存性、描画性能でワンランク上のスペックを装備している。ちょっとした画像加工や動画再生などが発生する業務なら、上位モデルの方がより快適に利用できるだろう。カラーはブラックのみで、価格は4万9800円(税込)となっている。

Lesance Crimson-eシリーズは、ユニットコムが運営する北海道から九州まで全国89店舗の「パソコン工房」の店頭と法人営業窓口から購入できる。また、通信販売でも購入可能だ。気になる修理サポートも、パソコン工房が担う。そのため、万が一トラブルが発生した際も、地域を問わず迅速なサポートが受けられる。

企業はLesance Crimson-eシリーズを導入すれば、コスト削減をはじめ、生産性向上やセキュリティ強化、省スペース化など、オフィスのパソコンにおける様々な課題を解決できる。


◇株式会社ユニットコム 販促企画部
TEL 06-6647-6077
FAX 06-6647-6099
URL http://www.unitcom.co.jp/
メールでのお問い合わせはこちら
http://www.pc-koubou.jp/info/mail.php

パソコン工房
http://www.pc-koubou.jp/pc/one.php

Slownet
http://www.slownet.ne.jp/sns/my/top
シニアコム
http://www.stage007.com/
趣味人倶楽部
http://smcb.jp/

密かに盛り上がる「シニア向けSNS」の意外な面々!

ダイヤモンド・オンライン 1月23日(日)

『J-CASTニュース』で知られる株式会社ジェイ・キャストは、昨年11月からシニア向けコミュニティサイト「Slownet」へ「J-CASTテレビウォッチ」の記事配信を開始した。また「Slownet時事川柳」コーナーをニュースページの下に設けて、J-CASTニュース記事を基に「Slownet」ユーザーが投稿した時事川柳の優秀作を、掲載しているという。

 このニュース、自分は両社提携の事実よりも、「シニア向けコミュニティサイト」というワードに反応してしまった。SNSに詳しい人にとっては「何を今さら」なのだろうが、「シニア向け」のコミュニティサイトの存在を意識したことのない人も多いはずだ。

 団塊世代が大量退職している状況を考えれば、あって当然とはいえ、「自分には関係ない」と思っていると視界には入ってこないものである。試しに「シニア」「SNS」で検索してみると……どうやらたくさんあるようで、不明を恥じるばかりだ。

 さて「シニア」の定義はケースバイケースだが、一般には退職者を指すことが多い。これは団塊世代がメインという先の予想の裏づけともなる。しかし 2010年3月時点で会員が9万人を突破した「Slownet」を例にとると、団塊世代に相当する60代は14.3%と、意外に少ないのだ。

 パソコンやネットへの距離感のせいだろうか。最も多いのはまだ退職前であろう50代で、34.7%もいる。「シニア」というには早い感もある49 歳以下がそれに続き、23.6%というのも驚きだ。

 さしずめ、退職後のビジネスマンが地元のコミュニティには飽き足らず、出会いを求めてネットへ進出しているのだろう――という読みはあっさりと外れてしまった。「シニア=リタイアした人」ではなく、「シニア=リタイアに備える人」「シニア=大人の自覚のある人」というべきか。

 50代というのが狙い目のようで、会員数30万人(!)の「シニアコム」などは、「50歳未満お断り」と言い切っている。また同じく国内最大級の「趣味人倶楽部」(しゅみーとくらぶ)は、「若者向けに提供されているサービスではありません。20代または30代で参加をご希望の方は、その趣旨をご理解の上、ご利用ください」と注意を促している。

 つまり20代、30代は「シニア」ではなく、40代がボーダーライン上にあるということだ。40代を迎え同年代以上の大人との会話を楽しみたい向きなら、そろそろいずれかのコミュニティへの参加を考えてもよいかも。

 サービスの内容はオーソドックスだ。日記を書く、趣味のサークルに入る、オフ会に出てみる、旅行に出かけるといったところがメインである。だが若者に偉そうに意見されることがない、大人だけのコミュニティという点は魅力的だろう。

 運営側から提供される話題にしろ宣伝にしろ、自分たちをターゲットにしたものなので疎外感を覚えることも少ないはずだ。「50歳以上が選ぶ 最近食べにくくなったものランキング」(ちなみに1位は分厚いハンバーガー)で心置きなく盛り上がれる場など、年齢を限定しなければつくれるものではない。

「フェイスブック 若き天才の野望」の著者に聞く!

2011年1月21日(金)日経ビジネス 水野博泰(ニューヨーク支局長) 

フェイスブックの企業価値は500億ドル──。

 年明け早々、米ゴールドマン・サックスが明らかにしたソーシャル・ネットワーク最大手に対する評価額は世界の度肝を抜いた。そんな価値があるのか、ないのかの議論は別にして、世界中に6億人ものユーザーを抱える最先端企業を創り出した創業者マーク・ザッカーバーグ氏に対する注目度が高まっている。日本ではザッカーバーグ氏を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」(ソニー・ピクチャーズ)も封切られた。

 ザッカーバーグ氏はメディア取材を受け付けないことで有名だが、その彼に数年間にわたって密着した米国人ジャーナリストがいた。デビッド・カークパトリック氏──。著書「The Facebook Effect」はベストセラーとなり、その日本語版「フェイスブック 若き天才の野望」が今月、日経BP社から発売された。

 フェイスブックを創った男の素顔を、カークパトリック氏に聞いた。

── まずストレートに聞きたい。フェイスブック創業者「マーク・ザッカーバーグ」とはいったい何者なんですか。「今」という時代において何を意味するのですか。

カークパトリック それは大きな質問だ。こう答えよう。

 マーク・ザッカーバーグとは、最も成功した起業家であり、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)やスティーブ・ジョブズ(アップル創業者)、ラリー・エリソン(オラクル創業者)、孫正義ソフトバンク創業者)に匹敵するスケールを持った人物だ。

 フェイスブックのような巨大企業を作り上げた起業家は、ほんの数えるほどしかいない。ザッカーバーグは今26歳の若さだが、短い時間で目覚ましい成果を上げた。そんなことができたのは、彼が真のビジョナリー(先見の明がある人物)であり、ほかの起業家を超えているからだ。

 彼がユニークなのは「こんな事業を興してやろう」と思ってフェイスブックを始めたのではなくて、「世界を変えてやろう」という気持ちから入ったという点だ。ここは多くの起業家たちと決定的に違うところだ。起業センスに長けているだけでなく、優れたマネジャーでもある。

世界に革命を起こすハッカー

── あなたがザッカーバーグに「天性のCEO(最高経営責任者)だね」と言ったら、彼は不機嫌になった・・・。

 そう、お世辞のつもりだったんだが(笑)。あれは2006年9月に初めて会った時だった。

 僕は早くから「Why Facebook Matters?(フェイスブックに注目せよ)」という見出しの記事を書いたりしていたから、ザッカーバーグ・・・、マークと呼ぶよ、マークも僕のことを知っていた。そういう経緯で僕のところにフェイスブックの本を書かないかという話が持ちかけられたというわけ。

 話を戻すと、マークが「CEOなんかやりたくないんだ」と言うから、「だけど、生まれつきのCEOみたいだよ」と僕が言うと、真剣な顔つきになって「ビジネスはやりたいことをやるための道具に過ぎない。僕は自分がビジネスパーソンだなんて少しも思わない」と。

 マークは自分を「ハッカー」だと思っているんだ。フェイスブックはIBMやソニーみたいなエスタブリッシュメントの企業じゃない。どちらかと言えば、ウィキリークスに近い(笑)。ハッカーも世界を変えようとしているよね。たいていは世界をぶっ壊そうとしているわけだけど。マークがやりたいのは、その逆でクリエイティブな人間たちを集めて世界をもっと素晴らしいものに変えようとしている。だから、ハッカー文化が会社から無くならないように気をつけているし、彼自身は確信的ハッカーなんだ。

── ウィキリークスのジュリアン・アサンジと似ている?

 まあ、共通点はあるね。ザッカーバーグがアサンジをどう思っているかは知らないけど、どちらも現代を代表するハッカーだよ。ナップスター創業者のショーン・パーカーも、グーグルのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンも皆広い意味でのハッカーだった。ビル・ゲイツだってそうだった。

── コンピューターを使った革命家とも言える?

 まさに革命家だな。マークは自分でもそうありたいと思っているはずだ。実際、新しいタイプの人間が世界に出現している。マーチン・ルーサー・キング牧師のように、本気で社会革命を起こそうと思っている連中だ。そのツールはソフトウエアだ。感動的な演説の代わりに、連中は自分たちのアイデアと今とは違う世界へのビジョンをコード(コンピューター・プログラム)に書き込む。そして、そのコードによって自分たちの革命を遂行しようとする。マーク・ザッカーバーグはまさにその代表格だ。

ビジョン、フォーカス、野望、確信、そして強運!

── 古い社会をハッキングしているということ?

そう、社会をハックしているんだ。2000人の社員がそれを手助けしている。そのうち400~500人はエンジニアで、彼らも自分たちをハッカーだと思っている。フェイスブック社内では、そういう文化が大切に守られている。

 現代という時代が生んだ寵児でもある。マークがハーバード大学でフェイスブックを始めた時、彼はオープンソース・ソフトウエアを使った。つまり、無料で世界最先端の高度なソフトウエア・データベースが使えたのだ。フェイスブックは最初から技術的にかなり高度なソフトウエア製品としてスタートしたのだ。これが第1点。

 時代が後押ししたもう1つの点は、スマートフォンを代表とするモバイル機器が2000年代半ばから急速に進化したことだ。スマートフォンはもう立派なコンピューターだろう? 小型で高速で、カメラやビデオ、録音機能のほか、GPS(全地球測位システム)までついている。フェイスブックとスマートフォンがあれば、どこにいても自分のコミュニティーとつながっていられる。携帯電話を持たないで出かけるなんて考えられない。家に忘れたら必ず取りに帰る。それ無しではいられないんだ。

 人々の生活の中に完全に入り込んでいくことが、フェイスブックが目指す方向だ。インターネットを使うためのの道具ではなくて、生活のために欠かせない道具を目指している。

── マーク・ザッカーバーグはメディアの取材をほとんど受けないことで有名ですが、あなたは本人に何回も会い、世界各地に同行もした。生のザッカーバーグについてもっと聞かせてください。

 ザッカーバーグはユニークな男で、普通ではない。最初に会った瞬間から圧倒された。大きなビジョンとフォーカス、野望、確信を持っていた。簡単に言うと、彼は自分が成功することを知っていたんだ。それまでに多くの起業家と会い、テクノロジー企業のトップに会ってきたが、まるで違っていた。マークは自分がとてつもないことをやることを当然だと思っていた。

 だから、この男を追いかけて、いったい何をしようとしているのかを世界に伝えようと思った。この本を書き始めた2008年1月、フェイスブックのユーザーは約5500万人だった。私は賭けたんだ。フェイスブックがはるかに大きくなって、現代の人間社会における巨大な力になり、時代を変革していくだろうとね。そして、書いていくにつれて、アイデアだったものがどんどん現実になっていった。

 新しい技術と新しい種類の人間が世界を変えようとしている。英語の原題を『The Facebook Effect(フェイスブックの影響)』としたのは、そういう考えからだった。

 マークはこの時代の産物と言える。我々も同じ時代に生きているわけだが、彼が違うのは新しい機会とチャンスが目の前にあることに気づいたことだ。そして、時間を無駄にしなかった。チャンスというのはいつ消えてしまうか分からない。もしグーグルがソーシャル系サービスでうまくやっていたら、ザッカーバーグにチャンスは回って来なかったかもしれない。一番良い時に、一番良い場所に居合わせた彼は、間違いなく強運の持ち主だ。

 フェイスブックの前にもソーシャル・ネットワークはあった。米国ではマイスペースやフレンドスター、日本を含めて各国に同じようなものがあった。そうした新しいコミュニケーション手段を受け入れる準備が整っていたところに、マークはすかさず新しい価値を分かりやすく教えた。

── 2000年代の初頭に弾けたインターネット・バブルのことを覚えている人も多かったと思うが・・・。

 マークにとっては大きなマイナスではなかった。ベンチャーキャピタルから何百万ドルも投資してもらうというのは難しかっただろうが、その必要もなかった。2005年春にはかなりの額を調達していたし、シリコンバレーバブル崩壊から立ち直ろうとしているところで、再び楽観的になりつつあるところだった。シリコンバレーの側もフェイスブックの登場を歓迎したんだ。

 

映画は40%ぐらいが真実!

── 映画「The Social Network(邦題はソーシャル・ネットワーク)」が描くマーク・ザッカーバーグは本物と近いですか。

映画は40%ぐらいが真実といったところかな。危険な比率だね。40%が真実だとすると、観る人に全部本当のことのように思わせられる。しかし、ほとんどはフィクションだ。フェイスブックの歴史やマーク・ザッカーバーグという人物を知ろうとして映画を観るとすればかなりミスリーディングだね。

 あれがフェイスブックの歴史じゃない。映画の中には真実がいくつも描かれているが、マーク・ザッカーバーグという人物については完全に間違っている。彼のモチベーションを描いた部分も間違っている。彼の大志を描いていないし、彼のビッグ・チャーも、彼のすごく楽観的なところも抜け落ちている。彼の前向きなビジョンも描かれていない。

 映画では彼をちょっと恐くて、怒りっぽくて、目立ちたがり屋で、妬みっぽい人間として描いているが、本当のマークは違う。彼は他人が持っているものを見て妬んだりしない。必要なら自分で作り出そうとする人間だよ。

 女の尻を追っかけたりもしない。女のほうがマークを追っかけるんだ。彼にはずっとガールフレンドがいたしね。マークは面白いやつだし、自信家だし、世界一のハンサムじゃないかもしれないが不細工じゃない。背はちょっと低めで、オタクだが、女を引きつける魅力を持っている。映画ではそう描いていないね。

―― 日本でも映画が封切りになりましたが、あなたの本を読んでから観たほうが良さそうですね。

 ぜひ、そうしてもらいたい(笑)。まじめな話、本当のザッカーバーグを知ってから観れば、フィクションのエンタテインメントとして映画を存分に楽しめると思う。

―― 本の話に戻りますが、多くのページが政治、メディア、ビジネス、マーケティング、ジャーナリズムに対してフェイスブックが与える影響について割かれています。メディア嫌いの人たちは「フェイスブックとは大衆が手にした新しい情報伝達の武器だ」と言って賞賛していますね。

 だから「The Facebook Effect」というタイトルを付けたんだ。マーケティング、メディア、政府組織、政治などあらゆる分野に影響を及ぼしている。プライバシーとかアイデンティティー、ジャーナリズム、あらゆるビジネスのあらゆる人々にとって、フェイスブックが何を変えようとしているのかを知ることは意味がある。

 特にマーケティングにおいては、ソーシャル・ネットワークが大衆へのリーチに革命を起こしていることを理解していないとしたら大きな損失を被ることになる。顧客、パートナー、社員、同僚、経営トップ・・・、相手が誰であろうとコミュニケーションが劇的に変わる。フェイスブックは個人のツールであるだけでなく、ビジネスのツールでもある。

ジャーナリズムを殺さない、ジャーナリズムを変える!

―― フェイスブックはジャーナリズム、メディアをぶっ潰してしまうのでしょうか。

 ジャーナリズムを殺すとは思わない。フェイスブックやツイッターは、基本的にはメディアの声を増幅することができるブロードキャスト基盤だと私は考えている。正しく使えば、フェイスブックはメディアのオーディエンスを増やすツールになる。私は記事を書くとフェイスブックとツイッターアップする。多くの人がコメントしてくれて、友達に転送してくれる。僕が書いたことが的を射ていれば、ものすごい勢いで広がっていく。メディア側は、顧客や読者やオーディエンスが再送・転送したくなるようなメッセージを作り出すという発想の転換が必要なのかもしれない。

―― 我々メディアはフェイスブックを怖れる必要はないと。

 怖れるべきはフェイスブックではない。フェイスブックのような新しいツールが既に存在していて、誰でもが使えるようになっているということを認めようとしないことが一番危ない。古いやり方を続けていれば大変なことになるだろうね。このクチコミ・メディアはフィードバックのループを持っていて、時々とんでもない反発や反感も返ってきたりするけど、メディアが発信するメッセージを再パブリッシュしたり、再ブロードキャストしたりして、メディアの風景を全く変えてしまうってことを頭に叩き込まなければならない。それさえ、しっかり押さえておけば、逆に活用する道も開けてくる。

 

たった1人の人間が世界を変える!

―― ところで、日本の若者は将来に対して明るい希望をも持てず、内向きになって、新しいことに積極的に挑戦しようという気概が薄くなっていると言われています。彼らは、若干26歳で大成功を収めたザッカーバーグから何を学ぶべきでしょうか。

 良い質問だ。マーク・ザッカーバーグは世界で最も大志を抱いている人物であり、大成功した起業家だ。どんな国であろうと、ああいった起業家をたくさん生み出せたら元気が出るに違いない。だってマーク・ザッカーバーグのような人間がたった1人登場することによって世界が変わるんだよ!

 彼はフェイスブックを立ち上げるために大学を中退した。日本ではなかなか難しいことじゃないかな。伝統的なやり方が大事にされるし、伝統的な規範が今でも極めて重んじられているから。リスクを取るということが難しい。日本で起業して失敗するということは、とんでもなく悲惨なことなんだろ?

 米国には、マーク・ザッカーバーグのような奴が浮上してくる環境というか、受け入れる空気がある。起業家を作るというよりも、そういう環境をどうしたら整えることができるかを考えるべきじゃないかな。

解してもらいたくないんだが、はっきり言ってマークは特権階級の出身だ。なんてったってハーバード大学に入学したんだからね。普通の家庭からでは無理だ。そんでもって中退しちまった。こいつはいくら米国でもとんでもないリスクだ。ただ、彼は自分の力を信じていたし、この新ビジネスを立ち上げるためにリスクを取ってチャンスをつかんだ。

 たった1人の人間が途方もないスケールのことを成し遂げた。26歳で、6億人のユーザーを集め、数百億ドルの企業価値を創り出した。たった26歳でだよ。会社を作ってから7年も経っていないのに。

 そこから何を学ぶか――。2年間にわたってマーク・ザッカーバーグを取材してきたが、僕自身はザッカーバーグのようにはなれないことはよく分かった(笑)。だが、真面目な話、彼は僕に素晴らしい勇気をくれた。僕も起業家の端くれとして頑張ってみようという気にさせてくれたんだ。「テコノミー会議」という新しいカンファレンス・ビジネスをフォーチュン誌時代の仲間と昨年立ち上げたんだ。マークについて取材するうちに、僕も自分の会社を始めるリスクを取ろうという気になったんだ。彼から一番学んだのは僕自身なんだ。

 だから、ザッカーバーグについて知るということは「いっちょうリスクを取ってチャレンジしてみようか」という自信を与えてくれるかもしれない。日本だけでなく、すべての国の多くの人々が、今、必要とすることなんじゃないかな。若者だけじゃなくてね。

 米国にだって、やる気がなくて、学ぶ気がなくて、無知な若者がいっぱいいる。頭をガツンとやって、「おい、自分の仕事は自分で作れよ!“誰か仕事をくれ”なんて嘆いてないでさ!」と言ってやる必要がある。自分の仕事は自分で作り出せ。仕事がないなら会社を作れ。家でごろごろ携帯やパソコンをいじりながら待ってたって、誰も雇ってくれるはずがない。

最も重要なことは「人間を知ること」

―― チャレンジを成功させるために持っているべき素養は何だろうか。

 この時代、コンピュータ・プログラミングは知っていたいな。何百万人という人々がもうスキルを身につけている。米国はこの分野ではかなりいい線をいっている。中国も、ロシアも、インドも。もし、マークがコンピュータ・プログラミングについて知らなかったら、何も起きていなかった。

 ハーバードでコンピューター科学と心理学を学んだことは非常に重要だったと思う。ただ、それがすべてではない。彼の母は精神病医だが今は夫の歯科医院を手伝っている。親の職業もザッカーバーグに少なからぬ影響を与えたと思う。そして、人文学とリベラルアーツを学び、クラシック音楽にも造詣が深い。ギリシア語とラテン語を話し、今は中国語を学んでいる。

 プログラマーでありながら人間味にあふれる人間だ。だから人と人との付き合いというものを理解している。ビル・ゲイツみたいに人付き合いがぎこちなくて何でもかんでも自分でやらなければ気が済まないアスペルガー症候群(内閉性)的な人間じゃない。

 ザッカーバーグは非常に繊細な神経の持ち主なんだ。だから人類史上、最も急速に受け入れられたコミュニケーション・ツールを作ることができた。人間関係における微妙で敏感な間合いを理解していなければそれは不可能だった。フェイスブックは文章を書いてネットにアップするためのソフトウエアではない。生身の人間と交流するためのソフトウエアだ。

「企業100年の計」は孫正義譲り?

―― ゴールドマン・サックスによれば、フェイスブックの企業価値は約500億ドル(約4兆2000億円)という途方もない額だという。

500億ドルというのはフェイスブックに対するかなり強気の評価であることは間違いない。フェイスブックはまだIPO(新規株式公開)するとは言っていない。それはギャンブルだが、狂ったギャンブルではない。

 フェイスブックは2011年にSEC(米証券取引委員会)が定める未公開企業としての株主数の制限を超える見込みだ。その制限を超えると、未公開企業であっても財務情報を公開しなければならない。だから、株式を公開しなければならなくなると言う連中がいるが、それは正しくない。公開企業と同じように財務情報を公開すればいいだけの話なんだ。

 マークが来年あたりに株式公開に動くとは思わない。彼はできる限り未公開企業のままでいたいと考えていると思う。これは私の予測だが、2012年から彼らはすべての財務情報を公開する。しかし、株式上場はしない。それから先はどのぐらいの資金を必要とするかによる。多くの要素に影響されるが、ザッカーバーグはウォール街の短期思考の連中に圧力をかけられたくないと思っている。

 マークは、ソフトバンク孫正義のように100年単位でものを考えるタイプだ。100年はちょっと長いかもしれなが、少なくとも20年ぐらい先は見ている。5年後、10年後、20年後のフェイスブックはどうなっているか、彼はそういうふうにフェイスブックを経営したいと思っている。ウォール街がからんでくると、それはとても難しくなる。

ブームとバブルを超える戦術に注目!

―― グルーポン、リンクドイン、ツイッター、そしてフェイスブックと、IT企業の株式公開ラッシュが始まるのではないかという見方がある。それは、新しいバブルではないかという声もあるが?

 グルーポンなんかを見ると、あまりにも企業価値評価が高すぎて確かにバブルっぽいな。「インターネット・ブーム」「ウェブ2.0ブーム」の次として「ソーシャルネットワーク・ブーム」を期待している連中は多い。ただ、まだバブルの様相ではないし、フェイスブックに投資したら何年後かに紙くずになってしまうというようなことはないだろう。だが、バブルというのはブームに便乗する連中によって作られるものだから・・・。

―― IT企業の浮沈は激しい。フェイスブックは10年後も生き延びているだろうか。

 昨年の夏、マークに同じ質問をしたよ。そうしたら、なんてバカな質問をする奴だって目で見られた(笑)。僕は「20~30年後にもフェイスブックは存在しているだろうか」と聞いた。彼は「当然だ」と言ったね。インターネット・ビジネスの変化と技術革新のスピードは恐ろしく速い。新参の競合企業は次から次へと登場してくる。10年後のフェイスブックがどうなっているかよりも、大局を見ることが重要だ。

 あのグーグルでさえ、最近はナンバーワンの座から落ちかけている。インターネットの世界で10年同じ状況が続くなどということはあり得ないのだ。フェイスブックもこの先多くの課題に直面するだろうが、1つだけ言えるのは、マーク・ザッカーバーグという男は柔軟な戦術家だということだ。戦術を変えなければならない時、彼の動きは速い。マークがどんな戦術を繰り出してくるのか、わくわくしながらウオッチしていくよ。

株式会社ディグナ
http://www.facebook.com/dig.na.inc


現役高校生で「デジタルネイティブ」世代の「うめけん」こと梅崎健理さんが起業した。Twitterなどネットツールを駆使し、遠隔地のスタッフと協力しながら、デジタルネイティブのためのサービスを作りたい考えだ。

2011年01月18日 ITmedia

「同世代のためのサービスを作りたい」――このほど起業した“デジタルネイティブ”「うめけん」こと梅崎健理さん(17)は意気込む。

 4歳からPCに触れ、インスタントメッセンジャーやGoogle Apps、Twitterなどネットツールを自然に使いこなしてきたという彼。高校生ながら、ソフトバンク孫正義社長に3番目にフォローされたことで知られ、流行語大賞「なう」の受賞者にも選ばれた。

 全国に散らばる仲間とともにこのほど、新会社「ディグナ」を設立。ディグナは「デジタルネイティブ」を短縮した造語で、ラテン語の「価値あるもの」という意味も持つ。デジタルネイティブによるデジタルネイティブのための新会社で、「世の中に新しい価値を提供したい」と意気込む。

初めてPCに触れたのは4歳
 うめけんさんが初めてPCに触れたのは4歳のころ。父親が働く大学の院生室や、近所の公共施設などで大人に交じってPCを触り、PowerPoint資料の作り方を教えてもらったりしたという。

 小学3年生の時には、友人と共同でテレビ番組のファンサイトを作った。放課後も一緒に作業や打ち合わせをしたいと考え、FTPサーバを友人と共有し、MSNメッセンジャーで連絡を取りながらHTMLを書き、サイトを更新していた。小学校の生徒会メンバー同士でメールをやりとりし、生徒総会の資料を作ったりしたこともある。

 小学校6年生で自分のPCを手に入れた。Skypeなど各種ネットツールも日常的に使っている。iPhoneも活用。iPhoneユーザーを集めて講師をしたり、iPhone活用に関するセミナーを開いたこともある。

 大人のPCの使い方と比較すると、「ネットを勉強しようとか、ITを導入しないと、といった意識がなく、やりかたを教わらなくてもネットツールを使いこなせる」のが、自らの世代の強みと話す。

 うめけんさんが最近会った女子高生は、携帯電話のメールやメーリングリスト、ネットの出欠管理ツールを使い、パーティの出欠管理をしていたそう。ネットを活用していた生徒会は、うめけんさんの学校以外にもあったといい、デジタルネイティブ世代は、ネットツールを「普通に使っている」という。

Twitterで世界が広がった
 Twitterを始めたのは2年前ほど前。それまで出入りしていたゲームサイトやネットコミュニティーなどは、「暇をつぶすために使うもの」という印象を持っていたが、Twitterは「経営者など、社会のコアとなっている人たちとつながれて刺激を受けた」。

 社会の仕組みや起業に興味を持っていたうめけんさんにとって、Twitterは同じ志を持った同世代と出会える場でもあった。「起業したいと思っている高校生はクラスに1人ぐらいしかいないが、Twitterでつながることができた」と話す。

プロフィールで高校生であることを明かし、未成年の携帯電話のフィルタリングについて、フィルタリング対象となる自らの視点でつぶやくなど、高校生ならではの内容は大人から注目を浴び、会社員や経営者などと交流が拡大。実際に会って話したり、勉強会に参加するなどして、視野が社会全体に広がり、高校生としての自分の位置づけを客観視できるようになったという。

 「いつか孫さんに会いに行きます」――孫正義社長にあてたそんなつぶやきが本人の目に留まって3番目のフォロワーに選ばれ、注目を浴びるきっかけに。テレビや雑誌の取材を受けたり、デジタルネイティブやセルフブランディングについての講演会を全国で行ったり、流行語大賞「なう」の受賞者に選ばれるなど、大人顔負けの活動を行ってきた。

 大人の社会に参加する一方で、福岡市内の進学校での高校生活は「1年生から詰め込み教育。社会に出る前の準備期間なのに、あまりに社会と断絶されている」と感じ、都内の通信制の高校に転校し、起業することにした。

 親からは大学進学をすすめられたが、Twitterを通じて知った広い世界に自らこぎ出して行こうと決意。「決められた道に行くより、強みを生かして好きなことをやったほうが楽しい、と決心した」

 「未成年だからとか個人だからという理由で一緒に仕事が出来なかったり、契約できなかったりということがあったので、自分で法人格を持った方がいいと思った。自分で自分をマネージメントするのは少し慣れてきたが、チームでやるのはまた別。人を動かし、お金を動かし、チーム戦でしかできないことをやってみたいと起業した」

東京、神戸、福岡――遠隔地の仲間たちとネットでつながる
 うめけんさんが設立した新会社、ディグナは総勢5人。1人を除く全員が中高生で、いずれもTwitterを通じて知り合った「Twitter起業」だ。中学生ながらiPhoneアプリ「健康計算機」を作ったプログラマー・てふさんなどが参加している。

 東京や神戸、福岡など、メンバーが住む場所は離れているが、TwitterやサイボウズLive、Skypeなどさまざまなツールを使い分け、効率的に仕事を進めていきたい考えだ。

 例えば、Twitterで志をともにする人と出会ったり、広く疑問を投げかけて助言をもらったりし、出会った仲間たちとサイボウズLiveで深くコラボレーションする――といったイメージだ。

 サイボウズLiveは、「以前から、日本で作っているグループウェアとして気になっていた」。初めてサービスに触れたのは、都内にある豚料理レストラン「豚組」のオーナー・中村仁さんが今年、Twitterの投稿内容を管理できるサービス「Kizna」の開発をしていた時だ。

 中村さんは、離れた場所に散る協力者たちと、サイボウズLiveを使ってコラボレーション。KiznaのβテスターだったうめけんさんもサイボウズLiveを利用してプロジェクトに参加し、「ものすごく多くの人が入って仕事を進行しており、起業に使えるなと思っていた」。

すでに、メンバー全員のサイボウズLiveアカウントを取得し、使い始めた。使い心地は「すごくいい」。新会社で何を作るかの相談や、自社サイト作りの進ちょく管理、会社のビジョンの設定など、さまざまなプロジェクトをサイボウズLive上に作って共有したいと考えている。

 「本来なら集まって会議室でやりたいことをサイボウズLiveでやる」イメージだ。「今までSkypeなどで話し、そのまま流れちゃっていたので、サイボウズLiveで議事録として残し、ディスカッションしていく」という。

デジタルネイティブ世代のためのネットサービスを生み出したい
 うめけんさんは、「すでにあるネットサービスに満足せず、足りないものがあれば自分で仕掛けたいと思う」性分で、既存のサービスや商品を冷静に分析して見てきた。「今まではリサーチしてサービスを知る感じで、批判しているだけだった。批判だけなら何も変わらないから、これからは変えていこうと思ってる」

 事業プランは検討中で、さまざまなアイデアが浮かんでいるが、「同世代が使うものを、同世代が作りたい」と話す。

「より良くしようとか、付加価値を付けようとか思うのが僕の思想」だ。ディグナには、「周囲の理解といった環境に恵まれ、動ける人たち。自分たちも楽しみながら、世の中を変えたい」と考えるメンバーがそろっている。

 ディグナの事業はまず、うめけんさん本人の経験を生かし、Twitterを使ったマーケティングのコンサルティング事業などからスタート。その後、同世代向けの新しいプラットフォームを構築、デジタルネイティブのためのサービスを作っていきたいと意気込んでいる。

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