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世界7億人がつながるのに日本語では通じない!

2011.01.06(Thu)JBプレス 烏賀陽弘道

 ウィキリークスの一連の事件を見ていて、日本語インターネットがひどくつまらない世界のような気がしてきた。

 私はSNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)を2つ使っている。「フェイスブック」と「ツイッター」だ。何で使い分けているかというと、言語だ。フェイスブックは英語専用、ツイッターが日本語専用なのだ(ミクシィも使っているが、匿名なので人脈構築に役に立たない。カーミットのファンコミュニティー以外は開かない)。

 先に使い始めたのはフェイスブックだ。米国の取材関係者やジャーナリスト仲間、コロンビア大学院時代の友だちなど、海外の友人と連絡を取ってみたいと思ったのだ。

 昔の名簿や名刺を片手にフェイスブックに名前を打ち込み、片っ端から検索してみると、出るわ出るわ。英語でメッセージを書く。フレンドリクエストを送る。「覚えていますか? ヒロ・ウガヤです」と。

 ほぼ全員と連絡が取れた。勢いに乗って中学の頃のペンパル、ホームステイしたカリフォルニアの家族、米国ブラジルに移民した親戚、を検索したら、彼らとも簡単に連絡が取れた。数十年も消息不明だったのに、フェイスブックのおかげであっという間に連絡を取り合うようになってしまった。

 米国人やブラジル人だけではない。フランス人、英国人、インドネシア人、フィリピン人、タイ人、韓国人、パレスチナ人、ガーナ人とどんどん「フレンド」が広がっていく。

 約1年で世界50カ国くらいの「フレンド」ができただろうか。世界中の学生が集まる大学院に留学した時と同じような「世界が1つの空間に凝縮されている感覚」が戻ってきた。本当に楽しい。

 この世界50カ国の「フレンド」の間の共通言語が英語なのだ。私が東京のクリスマスのイルミネーションの写真を公開すると、フランスオーストラリアフィリピン英国など様々な国の人が英語で感想を書き込んでくれる。「きれいだねえ!」「東京に行ってみたいなあ」とかそんな他愛のない内容だが、世界中のグローバルなコメントがずらっと自分の写真に並んでいるのを見ると、これはインターネットでしか起こり得ない奇跡だとしみじみ感動する。

 利用者は世界に7億人いるそうだから、おそらくインターネットを使うかなりの割合がフェイスブックに入っているのだろう。つまりフェイスブックが「世界標準SNS」になってしまったのだ。

日本語フェイスブックはなぜ盛り上がらないのか!

 しかし、ときどき、フレンドが英語をやめて、それぞれの母国語で母国の人と会話を始めることがある。インドネシア人ならインドネシア語、フランス人ならフランス語、フィリピン人ならタガログ語、アラブ人ならアラビア語だ。

 とたんに、話が分からなくなる。話の輪に入れなくなる。他の国の人も同じらしく、結局、非英語で会話が始まると、そのスレッドだけは「グローバル」ではなく「ローカル」な会話になるのだ。

 ある日ふと、日本語でのネットコミュニケーションも同じことだと気がついた。ツイッターにしろフェイスブックにしろ、日本語で書かれた内容は日本語のできる人にしか理解できない。ということは、ほぼ全員が日本人である。

 ツイッターからフェイスブックに移ってくる日本人が最近(勝間和代が使い始めた後)増えているのだが、日本語フェイスブックはほとんど盛り上がらない。もう日本語の会話コミュニティーはツイッターで出来上がってしまっている。フェイスブックで重ねてやる必要がないので(写真、ビデオ、リンクのシェアはフェイスブックの方がはるかに使いやすいのだが)、やるとしたら英語で世界の人々と会話するのが主目的になる。

 ところが、わがジャパンの同胞は悲しいほど英語への苦手意識が強いのか、実際は書けばけっこう正確な英語を使えるのに、英語でのやり取りに踏み切れない様子である。フェイスブック上で英語で発言している日本人は、もともとバイリンガルだった人ばかりだ。日本語での発信には日本人しか集まってこない。世界7億人がつながるのに、何ともったいない話だろう。

インターネットが普及しても言語ギャップはそのまま!

 前置きが長くなった。インターネットが世界に普及すればするほど、1つの冷徹な現実が姿を現している。

 それは、インターネットがいかにグローバルメディアとして普及しようと、言語ギャップは残ったままになっている、という事実だ。

光ファイバーが普及し、パソコンやネットのリテラシーがいかに高まろうと、英語リテラシーの低い層は、インターネットのグローバル性を享受できないのだ。

 「ニューズウィーク日本版」(2010年6月30日号)は「英語じゃなくてグロービッシュ」というカバーストーリーを組んだ。インターネットに流れる英語は、米国英国で実際に使われるイングリッシュとは別の世界言語「グロービッシュ」(世界の言語の文法が入り乱れた英語)だというのだ。

 その当否は別として、この記事によると、インターネットのホームページに使われている言語の約70~80%が英語。ドイツ語は4.5%で日本語は3.1%だそうだ。

 つまり、こういうことが言える。インターネットが21世紀の世界のメインメディアであることはもう間違いがない。しかし、そこにある「言語バランス」は、依然として英国と米国が経済・軍事・情報で世界を制覇した19~20世紀の古くさい、カビが生えたような政治バランスと構造がそのまま持ち込まれるのだ。

 それは、外交用語や学術論文、マスメディアの標準共通言語が依然英語であるのと、大差がない。というより、そんなリアルの世界の反映がインターネットの世界である、というにすぎない。

日本が問われる世界への情報発信力!

 夢見がちな人はこういうだろう。「いや、自動翻訳がもっと高性能になるでしょう。そうすれば、インターネット上の言語バリアは乗り越えることができます」。さよう、その通り。そういう現実が来てほしいと私も切に望む。

 しかし、自動翻訳ソフトウエアが技術的に可能だったとしても、アルゴリズムを開発し、プログラムを組み、商品化して市場に出すのは人間の行動なのだ。そこで勝負を決めるのは、テクノロジーではなく、文化力であり、資本力であり、産業力であり、政治力だろう。

 英語を日本語にするソフトは、この先も日本人が欲しがるだろう。しかし、日本語で書かれたインターネットコンテンツで、英語圏の人々が「日本語サイトにまであたってほしいと思うようなもの」がどれくらいあるのだろうか。唯一の希望「クール・ジャパン」の大半は、まんがやアニメ、ファッションなどビジュアルコンテンツである。

結局、そこに出現するのは「世界の人々が知りたがるような文化の魅力があるのか」という、昔なつかしいインターネット以前の情報発信力の勝負ではないか。

 ずっと日本人が渇望してやまなかった「世界の注目を浴びたい。でもかなわない」という切ない姿がインターネットでも再現されてしまう。

 またしても前置きが長くなった。申し訳ない。

英語リテラシーの低い層は取り残される!

 11月末「ウィキリークス」が25万件に上る米国の外交文書を暴露した。興奮してウィキリークスのサイトを見た日本人は愕然としただろう。なにしろ全部英語なのだ。内容が分からない。1次情報としてウィキリークスの原文を読んだ日本人は稀だろう。あとは日本語の報道で内容を知ったにすぎない。

 そもそも、ウィキリークス発行人のジュリアン・アサンジはオーストラリア人だ。もともと「インターネット英語コミュニティー」の住人なのだ。ウィキリークスの内容を事前に報道したマスメディアも、ニューヨーク・タイムズ紙(米国)とガーディアン紙(英国)はじめ英語圏あるいは欧州のメディアばかりだ。日本語のメディアなど入っていない。

 ウィキリークスが暴露する情報は、国別では日本が3位だという話を聞いた。しかし、それも悲しいかな東京の米国大使館が発信した公電だという。日本の話なのに英語で暴露される(日本のメディアやネットが必死で翻訳するだろうが、断片的になるだろう)。

 要するに、ウィキリークスがいかに画期的でも、日本語使用者に限らず、英語リテラシーの低い人間は、その恩恵を受けることができない。英語リテラシーの低い層はインターネットのメインストリームの情報から取り残される。それが明らかになってきた。

 もう一度言う。インターネットがいかに普及し、グローバルメディアとして広まろうと、言語障壁だけは残る(円滑な自動翻訳ソフトが普及しない限り、という但し書きつき)。

 それどころか、ますます英語使用者たちの情報力を高め、そうでない人たちを低める。つまり、言語が持つパワーバランスがインターネットにもそのまま持ち込まれる。

 それは暗いシナリオだ。少なくとも「インターネットはグローバルメディア」「ネットが世界を変える」というバラ色の未来(=インターネットユーフォリア)を喧伝する一部の日本人にとっては、極めて「都合の悪い真実」なのだ。

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