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2011/01/29(土)サーチナ 

J-20 (戦闘機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/J-20_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)

心神 (航空機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E7%A5%9E_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
 
 中国軍事科学院の杜文竜研究員はこのほど、「中国の殲20は知恵と先進技術が融合した戦闘機で、世界を失望させるものではない」との論評を発表した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。以下は同記事より。

  中国の新型戦闘機「殲20」の登場から初飛行成功まで、世界のメディアが大きく取り上げた。米CNNのトップニュースとなったことでも、その注目度が伺える。しかしメディアの解読には2つの誤った認識がある。ひとつは、高過ぎる評価、もうひとつは低過ぎる評価だ。

  ■高い評価の意図は使用方法への疑い

  殲20は米F22に対抗する条件を備え、攻撃力がより高く、太平洋上空の軍事力のバランスを変え、中国周辺の米空母編隊、米国の日本、韓国などにある基地が重大な脅威にさらされると伝えるメディアがある。この見方は殲20の非常に高い性能目標ではあるが、その意図は殲20導入の使用方法を疑っていることにある。

  こうした憶測から出た見方は、米国の冷戦時代の考えを中国に当てはめているにすぎない。しかし中国は殲20に対して、いかなる国、いかなる目標も標的にしないという独自の明確な方針がある。殲20は中国軍の構造転換に対応した新型兵器でしかなく、中国の主権と安全を守る新型兵器であり、中国の航空工業がある程度の水準に達した後の自然な結果といえる。

  ■低い評価は恐怖から

  その一方で、単なる技術実証機であるとして、ステルス性、新型エンジンなどなく、「ステルス戦闘機の外観をもつ殻をつくった」と見なして、殲20の初飛行に目もくれないメディアもある。この見方は、殲20からすれば評価があまりに低過ぎる。その理由は殲20への恐怖にあるのだろう。

  中国は90年代から第4世代機の研究開発に取り組み、すでに20年が経過している。ただ単に第4世代機の殻だけなら、日本は1年でステルス戦闘機「心神」の木製模型を完成させた。それこそ神業的スピードではないか?

  どの兵器も敵を想定してつくられるが、革命的な兵器はまったく新しい戦略・戦術を代表している。中国初の第4世代ステルス戦闘機殲20の登場は、中国が平和的発展を切に求める大国として、国家の安全にますます厳しい情勢と挑戦が突きつけられていることを認識した証である。

  中国の殲20は、F22がすでに生産と装備を完了し、F35が高密度な試験飛行を進め、T50が初飛行および導入時期が決定した後にようやく力を発揮し始める。中国が後から開発を始めた優位性と長期的な技術の蓄積を、貴重な時間と資源を費やして外観の変わった殻をつくって世界を驚かすことなどに使うはずがない。

  「神舟」5号を打ち上げ、有人宇宙飛行の初飛行において最長時間を打ち立て、第4世代機を20年間模索してきた中国の航空工業と空軍がその知恵と先進技術を殲20に注入した中国の第4世代戦闘機が世界を失望させることはない。(編集担当:米原裕子)



◇2011/01/27(木) サーチナ

F-35 (戦闘機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/F35

日本のF35購入加速に「殲20は口実にすぎない」=中国人有識者

 日米両国は18日、F35戦闘機の性能に関する情報秘密保持協議に署名した。日米メディアは、中国のステルス戦闘機「殲20」の登場が日本のF35購入を刺激したと伝えているが、中国の軍事専門家である宋暁軍氏は、事実はそうではないと指摘した。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。


日米の秘密保持協議が調印されるや、米ウォールストリートジャーナル紙はすぐさま、中国の殲20戦闘機の登場が米F35の販売を刺激したと伝えた。一方、日本メディアも、日本は中国の軍事力急拡大という巨大な圧力を前に、日本は自らの安全と領土を守る力が必要だと次々と追随した。

  日米メディアが殲20の試験飛行が日本のF35購入を早めるという意見で一致していることについて、軍事専門家の宋暁軍氏は、その可能性は低いとし、殲20の試験飛行とF35導入は時間の差がありすぎると話す。

  宋氏は、日本のF35購入は実際は米国が圧力をかけているからだと指摘。80年代以降、米国の兵器商は日本に深く浸透している。先に、ゲーツ米国防長官が中国を訪問した後、続けて日韓両国も訪問した。その際、両国にF35購入を強く勧めたようだ。殲20の試験飛行に関係なく、米国は日本にF35を購入させるだろうと宋氏は分析する。(編集担当:米原裕子)

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