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クラウドコンピューティング
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

「マルチユーザー」「マルチエンタープライズ」とは異なる概念!

1、進む企業のクラウド導入、だが……?

企業のクラウド導入は、もはや「知的探求」や「気軽な実験」という段階を終え、次なる実践段階へと歩を進めている。米国の調査会社IDCによると、2009年の世界IT支出3,590億ドルのうち、170億ドルがクラウド・コンピューティングに費やされたという。また、ビジネスIT専門誌「Baseline」の調査では、回答者の3分の2が「今後、パブリック・クラウドの利用を拡大する計画である」と回答している。

 ただし、企業がクラウド導入に前向きだからといって、やっかいな問題が存在しないわけではない。例えば、企業内のさまざまな業務に対してそれぞれどいったタイプのクラウドが適しているのか、クラウドへのアプリケーション移行(マイグレーション)に際して信頼性の高い方法は何かなど、検討すべき項目は多岐にわたる。

 「パブリック・クラウドか、プライベート・クラウドか」という選択も、業務の特性に基づいて行うことになる。大企業の場合、各業務に応じて2種類のクラウドをうまく使い分けることが求められるだろう。これに対し、中小企業(SMB)や新興企業の場合は、大半の業務についてパブリック・クラウドのほうの採用意欲が高いと思われる。いずれにせよ、パブリックとプライベートのどちらが適しているかは、組織の規模ではなくIT業務の特性で決まる(図1)。


 さらに、アーキテクチャについての考慮も重要である。この、アーキテクチャ面で考慮すべき要素の1つこそが「マルチテナンシー」であり、これを理解することが、より本格的なITクラウド導入への第一歩となる。

 初期のパブリック・クラウド・サービスでは、複数の企業がサーバやデータベース(DB)といった基盤を共有する傾向が見られた。そのため、しばしば「マルチテナンシー」という言葉は「マルチエンタープライズ」と同義だという誤解も見られるが、この2つはまったく異なる概念である。また、テナンシーの粒度(度合い)が規定されるのはアプリケーション単位であって、ユーザー単位でも、企業単位でもない。

2、「マルチテナント」の定義
 テナントとは、セキュアかつ専有の仮想コンピューティング環境を必要とする、あらゆるアプリケーションのことである。ホスティングされているのが企業内部なのか、外部なのかは問わない。この仮想コンピューティング環境には、ユーザー・インタフェースからストレージまですべての、あるいは一部のレイヤーが含まれる。また、事実上、すべてのインタラクティブなアプリケーション(つまりテナント)はマルチユーザーだ。

 上述の定義に従えば、プライベート・クラウド環境で機密データを取り扱う財務系アプリケーションも、パブリック・クラウド上で製品カタログをWebに公開するアプリケーションも、どちらも等しく「テナント」である。クラウド基盤を共有する相手が社内にいるか、社外にいるかという点では異なるが、どちらも同じテナント要件を満たしているわけだ。

 複数のテナントをホストすることができるという“マルチテナンシー”(訳注:マルチテナントの性格を持つ、という意味)は、パブリック・クラウド、プライベート・クラウドの双方に共通する重要な特性である。さらに、クラウドの3つの層(レイヤー)、すなわちIaaS(Infrastructure-as-a-Service)層、PaaS(Platform-as-a-Service)層、SaaS(Software-as-a-Service)層のすべてにも当てはまる。

 クラウドについて語るとき、多くの人はIaaS層だけに注目する。それでも、アーキテクチャ的にはパブリックIaaSもプライベートIaaSも、仮想化のような“戦術的な”機能だけではなく従量課金/チャージバックなどの機能も提供することで、“ITaaS(IT-as-a-Service)”コンセプトの方向へと進化していく。そのほかにもIaaSは、SLA(サービスレベル契約)による高度なアカウンタビリティ、セキュアなアクセスのためのアイデンティティ管理、フォールト・トレランス、災害復旧(ディザスタ・リカバリ)、動的なリソース調達(プロキュアメント)など、さまざまな基本特性を備えている。

 インフラ層がこうした共有サービスに立脚しているため、すべてのクラウドは必然的に、ある程度はマルチテナントだと言える。だが、IaaS層だけにとどまらず、PaaS層(アプリケーション・サーバー、Java仮想マシンなど)、そして最終的にはSaaS層(DB、ビジネスロジック、ワークフロー、ユーザー・インタフェースなどのアプリケーション)と、クラウドではあらゆる層がマルチテナントの性格を持たなければならない。それが実現することで初めて、テナントはクラウドのもたらす共有サービスを全領域で享受できるのである。

3、マルチテナンシーの「レベル」
 一般的な定義では、マルチテナンシーのレベル(度合い)は、SaaS層(コア・アプリケーション層)の各要素がテナント間でどの程度まで共有される設計になっているのかで決まる。

 最もマルチテナンシーのレベルが高いと言えるのは、DBスキーマが共有され、ビジネス・ロジック層、ワークフロー層、ユーザー・インタフェース層のカスタマイズが可能な環境だ。つまりこの状態では、SaaS層に含まれるすべてのサブ層がマルチテナンシーを提供する。逆に、マルチテナンシーのレベルが最も低い場合、マルチテナンシーはIaaS層とPaaS層だけに限られ、SaaS層はテナントごとに割り当てられる(シングルテナントと呼ぶ)。


 中レベルのマルチテナンシーの場合は、同質のテナントが集合体を形成し、そのなかでDBスキーマやその他のアプリケーション層を共有する。つまり複数の集合体のそれぞれが、専有のDBスキーマや個別のアプリケーションを持っている状態である。

 マルチテナンシーのレベルについてまとめると、次のような説明になる。

•高レベル:IaaS層とPaaS層はマルチテナント。SaaS層も完全にマルチテナント
•中レベル:IaaS層とPaaS層はマルチテナント。SaaS層は集合体ごとにマルチテナント
•低レベル:IaaS層とPaaS層はマルチテナント。SaaS層はシングルテナント
 例えば、マルチテナンシーのレベルが比較的高い米国Salesforce.comのサービスでは、8~12のマルチテナント・インスタンス(IaaS/Paas層のインスタンスを意味する)で7万2,500社以上の顧客にサービスを提供しており、その比率は1:5,000である。言いかえれば、各インスタンスでは、5,000のテナントが同じDBスキーマを共有しているわけだ。一方、マルチテナンシーのレベルが中程度の財務システムSaaSプロバイダー、Intacctでは、10のマルチテナント・インスタンスで2,500社以上の顧客をサポートしている。その比率は1:250だ。

 一方で、プライベート・クラウドや独SAPのオンデマンドスイート「SAP Business ByDesign」(今夏発売予定)のような製品は、マルチテナンシーのレベルが最も低い。SaaS層は各顧客専用となっており、特殊な大企業顧客に適している。

4、最適なマルチテナンシーのレベルを選択する
 あらゆるユーザー、企業に適したマルチテナンシーのレベルというものは存在しない。したがって、ケース・バイ・ケースで最適なレベルのサービスを選択していかなければならない。まずは対象となる業務の特性を、業務効率に対する戦略的価値、不安定性、セキュリティなどの観点から慎重に検討する必要がある。

 カタログ管理や販売力管理(SFM:Sales Force Management)といった、業種を問わない実用業務向けのアプリケーションに最も適しているのは、高レベルのマルチテナンシーだ。こうしたアプリケーションは、同じDBスキーマを共有するのが非常に容易であり、有益な新機能も次々に開発されるので、ベンダーや社内サービス部門がまとめて開発する方式が適している。また一般に、暗号化や認証といったセキュリティ要件が比較的シンプルである。そのため、電子メールやコラボレーション、シチュエーショナル・アプリケーション(支出報告、出張承認など)、生産前活動(開発、ユーザー・トレーニング、機能/受入テスト)といった、比較的“簡単な業務”のマルチテナント・プラットフォームには、パブリック・クラウドが好まれる。

 ITマネジャーは、各業務に求められるマルチテナンシーのレベルを判断し、多数のベンダーのなかからそれに見合ったベンダーを選択しなければならない。

 一方、プライベート・クラウドやコミュニティ・クラウド(企業/組織間連携クラウド)に適した業務に関しては、マルチテナント・アーキテクチャを設計する責任はITマネジャーにある。こうした業務を対象とした最新技術は、実績のあるベンダーからも新興ベンダーからも多数提供されている。ITマネジャーはこれらのベンダーを評価し、独自のカスタムIaaS、PaaS、SaaS層を構築しなければならない。これには共有サービスや共有DBスキーマの構築サポートも含まれる。

 マルチテナンシーは、クラウド・コンピューティングの中核的概念である。マルチテナンシーは、メインフレーム・コンピューティングのコンセプトの一部を、x86サーバを中心としたシステム環境で実現するものであり、数千の企業内/企業間テナント(数千のユーザーではなく)をサポートする現在の取り組みは、複雑かつ革新的で、称賛に値するものだ。パブリック・クラウドとプライベート・クラウドのすべての層で必要とされるレベルのマルチテナンシーが導入されて初めて、期待された水準のスケーラビリティやアジリティ、規模の経済が実現するのである。
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